ひょっとすると、このHe112を最も多く配備したのはルーマニアかもしれないなぁ。1939年、24機が輸入され12機がブカレスト防衛の20スコードロンへ。もう12機はベッサラビアの陸軍を支援する51スコードロンへ配備された。1942年中ごろから、残っていた機体は練習機として使用されていたらしい。I.A.R.80のところでも紹介したとおり、ルーマニアは当初、枢軸側で大戦に参戦。国内へソ連に進入された1944夏以後は連合国側で参戦という歴史があるんだって。このHe112も練習機として残っていた数機が、大戦末期にはBf109やFw190なんかと、ドッグファイトしたのかもしれないねぇ。なにしろ両翼に20mm機関砲各1、機首に7.9o機銃×2という結構な武装だったのだから。で、4機目はルーマニア空軍。ブカレスト防衛に就いていた20スコードロンの1941年頃の112B−2ですぅ。このB−2、正式にはB−1なんだけど、エンジンが同じユモ210でも直噴式の"G"というのに換装されていたらしく、別途B−2というらしい。V−9のようにプロペラが三翅だったとの説もあるらしく、ルーマニアではPZL
P−24をベースにI.A.R.80を造っちゃう位だから、プロペラを取り替える位「アサメシマエデッス!」と言ったかどうかは知らんけど、きっとそうだったのね、ってなことで三翅にしちゃいました。さて塗装ですが、I.A.R.80のグリーンとブラウンではなく、グリーンの明暗の二色の指示です。さてどんなグリーンなのか解からんので、ブカレスト周辺の森や林、牧草地なんぞの上空では、こんなグリーンの組み合わせがが結構カモフラージュになるんではないかい?
|