シリーズ5機め、ではありませんの。ここで「紫電改のタカ」はちょっと一休みして、正調紫電です。フィリピン・ルソン島のクラークフィールドの201空所属の機体で、進行してきた米軍に接収された時の塗装です。落書きみたいに
KEEP OFF 等と書かれており、主輪のカバーがはずされている写真がありましたー。キットは前作と同じアオシマ製ですが、コクピットや脚カバー等のエッチングパーツがセットされた限定版とやら。これで単価を上げようとは、ちょっとセコー?と、ぷらもオヤジ/72は思うのであります。さてこの紫電、水戦強風を陸上機化したもので、一年ほどで設計されたらしい。ところが、伸縮式主脚の不具合や誉エンジンの不調などで実用化は遅れ、実戦配備は昭和19年の10月になってしまい、コレといった実績も残さないまま終戦を迎えたそうです。で、ゼロ戦の後継機と期待された割にはそれほどの性能ではなかったのねと思いきや、終戦後米軍が点火プラグを換え、ハイオクタン燃料を使ってテストしたら、あら、なんと、最高速度670km/hを記録したそうで、あの名機の誉れ高いP−51と互角にドッグファイトできる高性能の機体だったとか。昭和19年10月頃になっては、敗色濃い日本にはろくな燃料がなかったんだろーなぁ。四式戦疾風なんぞも同じように米軍がテストしたら、とんでもなく高性能だったらしいもんね。 |