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三菱1MF1海軍一〇式艦戦

コロジーモデル
日本海軍 第343航空隊 第301飛行隊 久保一飛曹搭乗機 フィクションペイント
 
 シリーズ5作目は、見落としてしまうところでした。松山基地で久保一飛曹が解体寸前だったのを修復した、一〇式一号艦戦です。こんなマイナー(?)な機体もキットになってるんですねぇ。正式名称、三菱一〇式一号艦上戦闘機1MF1。大正10年10月に1号機が完成し、11月に海軍初の国産正式戦闘機として採用された。大正12年2月に外人パイロットによって航行中の空母鳳翔から日本では初めて離艦、着艦に成功、3月には日本人海軍大尉が発着艦に成功しているという、歴史的な戦闘機なんですねーっ。知らんかったぁ。マイナーな機体なんて言ってごめんなさい!ですぅ。MF1から、胴体下に冷却器を取り付けた二号艦戦(MF3〜MF5)を含め、昭和3年12月までに128機が生産されたらしい。
 キットはコロジーのレジン。105作めのアリエンスのレジンよりも更にシャープなモールドで、空ものレジンも捨てたもんじゃない! ユニクラフトさーん。A+Vさん達も、もうちょっと頑張ってねー。ただ、機体や翼がシャープな分、翼や車輪の支柱がちょっと大雑把なのがいただけないよー。おまけに翼の支柱の長さが長い! そのまま組むととんでもないノッポになってしまいます。張線は神戸のショップGNTさんのご好意でサンプルを頂いたナイロン糸。この場をかりて「ありがとうございました」ですぅ。スモークがかっていて、すこぶるイメージがよろしいのです。そのままでもいいようですが、実際はスチールだと思うので黒鉄色に塗ってみました。極細のテグスをまだ試していませんが、こちらのほうが良さそうな気もします。
 さて塗装ですが、一号は基本的に上面濃緑色、下面はドープ(布に塗るワニス類の塗料)仕上げで、機首周りは金属板無塗装となってます。が、物語中の機体はなにぶんモノクロのコミックなのでわからん!けど、白、銀、明灰白色などの白っぽい色だとはわかります。で、解体寸前のオンボロを修復したということなので、剥げかかった基本塗装の上に、当時は塗料だってそんなに有った訳じゃないだろうから、少ししかない明灰白色を刷毛なんぞで伸ばし伸ばし塗ったんだろう。ということでご覧のようになっちゃいました。画にあるように継ぎはぎや、あちこちを縛っている縄なんぞもそれらしく再現してみたつもりですが、いかがなもんでしょ!                      で、出来上がってみて、アルバトロスやフォッカー等のWWTの複葉機って小振りだと思っていますので、これも同じで小振りかと思ってました。意外と大きいんですねぇ。
   
とじる