中島キ84、陸軍四式戦闘機「疾風」。昭和18年3月に試作1号機が完成し、テスト飛行で実測最大速度628Km/hを記録。昭和19年春頃から実線配備されたらしい。対戦闘機用の甲型。20mm機関砲4門を装備した対爆撃機用の乙型。主翼の火器を30mm砲に換装した試作の丙型、そして乙型のコクピット後部に45度の上方角で20mm砲を増設した試作機、丁型があり、その総生産機数は約3,500機といわれている。速度、武装など、旧日本軍で正式採用された戦闘機中、もっとも高性能といわれている疾風ですが、昭和19年になっては、材料の不良によるエンジン「ハ−45」の不調に加え、燃料の質の悪化などで、本来の性能を発揮することが出来なかったらしい。紫電と同様、戦後米軍がハイオク燃料を使用してテストした際、なんと689Km/hを記録したそうだ。
キットはジャンクの疾風。タミヤ製らしいんですが箱や取り説がないんで、定かなことはわかりません。フラップと主脚が可動式ですが、固定しちゃいました。同時進行で製作中のハセガワのキットと比べると尾翼周りが小さくモールドされています。逆にカウリングが少し長く、しかもチョット太くて、なんか頭でっかちな感じです。あいにく疾風の図面を持ってませんのでハッキリとは分かりませんが、写真から判断するとハセガワのキットのプロポーションが正しいような気がします。塗装はハセガワのキットのデカールで、無塗装にブルーの矢印が印象的な台湾の第29飛行戦隊、第2中隊。終戦間近い昭和20年の機体です。
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