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ボーイングB−17Fフライングフォートレス

 ハセガワ
アメリカ陸軍 第8空軍 第303爆撃大隊 1943
 

 1943年。連合軍の本格的なドイツ本土爆撃が開始され、その中心がアメリカ陸軍のB−17とB−24。ドイツ軍の戦意喪失を狙うという意味も含め、あえて危険な昼間爆撃が主だったそうだ。ところが当時、ドイツ本土まで長距離を随行できる護衛戦闘機は無く、同年末にP−51B、Cが配備されるまでは、既にFw190A−4が配備され始めていたドイツ空軍の迎撃による被害は甚大だったらしい。
 そのB−17がある意味で主役といっていいと思うのが1949年のグレゴリー・ペック主演の「頭上の敵機」や、比較的新しいところで90年の「メンフィス・ベル」等の映画。もっともあくまで映画ですので、史実を基にしていると言ったってそれなりにフィクション部分があるでしょうけど、ある程度当時の状況が掴めるんじゃあないでしょうか? それにしても「頭上の敵機」の1949年ならいざしらず、90年の「メンフィス・ベル」でもあれだけのフライアブルなB−17がある、というだけで凄いです!
 ということでぷらもオヤジ/72初のオオモノ。その四発の重爆、B−17です。なにぶん104作目のナランジェロのようなへんてこりんな試作機じゃなく、量産されたちゃんした四発機は初めてですので、また言っちゃいますけど、ペガサスみたいなへんてこなキットでは、さぞ大変だろー? ストレスなく組めそうなキットといえば、やっぱり国産キットですよねー。で、ハセガワのB−17。期待に違わず、合わせにところどころですが僅かなずれや隙間がでますが、バリは殆ど気にならない程度です。回転銃座の取り付け部分に若干手を入れないとスムーズに回りませんが、マア、許容範囲といってよろしいかと。さすがはハセガワですねん!あっちこっちにある機体の窓なんぞ、ピッタシカンカン!パネルラインは凸モールドですが、ぷらもオヤジ/72としては全く気になりません。というより、なまじっかの筋彫りより良いような気がします。
 さて、仕上げの塗装ですが、これだけでっかいと、筆塗りでは主翼などの面積の広いところは二度塗りしても結構ムラができます。デカールを貼ってから塗装の剥がれや汚れっぽい感じを加え、透明部分をマスキングして仕上げにつや消しを吹くと、このムラが案外"らしく"なって、いい感じになりましたぁ。やっぱり単発の戦闘機と比べると存在感がちゃいますねぇ。

 
 
 
 
とじる