0146

呉工廠 回天一型

 オイツー
 
日本海軍 山口 大津島 1945 
ハセガワ

 B−17にてこずっている間にまたまた作り始めてしまった146作めは、な、な、なーんと航空機ではありません。戦争という悲劇が生んだ悲惨な産物、特攻兵器。その中のいわゆる人間魚雷「回天」。航空機でいえば、あの人間爆弾「桜花」や特攻機「剣」の海洋版です。
 この「回天」。桜花と同様に、不幸にも参戦しているようだ。この辺りのことは取り説にかなり詳しく記載されています。事実なのでしょうが、ハッキリと裏付けが取れる他の資料がありませんので、ここで語ることは控えます。戦争という化け物は、本当に信じられないモノを生み出してきました。改めて、戦争反対!
 で、ここでは純粋に模型を楽しむということで、なんで「回天」なの?ということになるんですが、実は次の作品に関係があるうんですぅ。というのは、48のジャンクが二機ありまして、その再生を72で出来ないかなぁ?と考えていたところ、ヤフオクでたまたまこの72の「回天」と48の「ソードフィッシュ用フロートセット」を発見!イメージがムクムクと湧いてきちゃったんですぅ。詳細は次作を乞うご期待!で、その前にどーしても「回天」が必要なのであります。
 キットはオイUというファインモールド系らしいメーカーのインジェクション。パーツは本体だけだとなーんと僅か13。前々作のHe178よりも少なく、精度の高さは雲泥の差でグッドです。で、人が操縦するといっても、魚雷は魚雷でして、キットに関して言えば、航空機に付属する燃料増加タンクや爆弾に毛の生えたみたいなもんですよねぇ。スクリューを回転できるように加工しても、あっという間に組み上がってしまったのであります。製作中のB−17をさしおいて、これも先に出来ちゃいそうでした。が、基地内の運搬用軌条の台車を組んだり、コンクリートに埋め込まれた運搬軌条をイメージしたジオラマみたいなモンなんぞを作っちゃったり、ハセガワの燃料補給車「いすずTX−40]を組んだり、おまけにフィギュアをいじくってみたりした上更に、ベースに黒鉄色を塗ってからつや消し黒、それもグリーンやら白、茶などを混ぜた数種の黒。更に更に、塗装の剥げや錆びなんぞを加える等々、塗装にも凝ったりして、結局は予定通り146作目で完成。
 初めての空を飛ばないキット。いやいやところがどっこい!そうではないのであります。この回天、次作で空を飛んじゃうんですよー!?

 
 
 
 
とじる