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グッドイヤーFG−1Dコルセア

ホーク
エルサルバドル空軍 1969
 
 州予備役航空隊の"ガルグレー"のコルセアが作りたいんです。でも、そのキットも別売りデカールも未だに発見できていません。多分、無いんでしょうね。キットは素組みしてもマーキングだけは自分なりに納得したい。なにせぷらもオヤジ/72、コルセア大好きなもんで。よって、手塗りは、ちょっとしんどいのですぅ。そこに忽然と姿を現した"ガルグレー"の海兵隊AU−1。ホークの古―いキットです。当時はまだ秋葉原と浅草橋の中間にあったLND本店で2万円、いや1万5千だったかな?いずれにしても「高っけー!」で、月イチ位のペースで3〜4ヶ月。行ってみる度に同じ場所に残ってたんですぅ。その度に相も変わらず「高っけー!」と思いつつも毎回「どーしようかなぁ?」の繰り返し。で、「これだけ来る度に、まだ残ってるってことは、きっと私めに『買うてくれー!』と言ってんだ!」と勝手に納得して、結局は買ってしまいました。しかーし、声を大にして言いたい「値段については今もって納得してませんけどぉ!」ということで、「これでガルグレーのコルセア。しかもAU−1が作れるー。」
 ところがですよぅ!シュリンクされていたので中を見ることは出来ませんでした。開けてビックリです。デカールのフィルムが褐色に焼けています。これは形而変化で仕方の無いことですが、プリントがずれていました。それも半端なずれ方じゃあなく、数字などがフィルムからはみ出して、台紙に直接プリントされている部分がいっぱいあるんですぅ。クリアで補強して使えるか?わかりません。購入時に中を確認できれば買わなかったかも。シュリンク。パーツやデカールなどの万引き防止策でしょうが、購入意思のある客には、レジで開けていただき、中を確認できませんかねえ。シュリンクはお店でも出来るようですし。なにせ、1万5千円ですよ、LNDさん。プリントがずれてたデカールのキットに、1万5千円ですよー!。ぷらもオヤジ/72。なんの為にタイマイ1万5千円も払ったのかぁ!
 いいかえれば、キットのデカールとかパーツを万引きする心無い方たちへ。やめましょうよ。ということなんですねぇ。ほんの一握りのあなた達のせいで、実害の発生するお店だけでなく、シュリンクで中を確認できないままキット買う羽目になる善良なモデラーの人がどれだけ迷惑してるか、考えたことありますか? といっても、モノを盗む自己中な犯罪者にこんなことを言っても無駄かなぁ?
 キットはやや太い筋彫りで、垂直尾翼がオフセットされていないのは古いキットなもんで「しょーがねぇかー」でしょうか。全体のフォルムはマアマアです。が、しかーし、ぷらもオヤジ/72の乏しい知識でも断言できます。これは「コルセア」ではありますが、「AU−1」ではありません!そもそもAU−1は当初F4U−6と呼ばれ、F4U−5から派生した攻撃機タイプで、機首断面はいわゆる「おむすび」です。キットはまん丸。極めつけはプロペラ。実機は4翅なのにキットは3翅。で、このキットの型を敢えて言うなら、ヴォートF4U−1DかグッドイヤーのFG−1Dということになるんですねん。
 プロペラブレードや主脚収納カバーの形状がへんてこりん。カウリングを分割してるパネルラインや排気管が無―い。更ーに、ロケットランチャーではなくパイロン。しかも外翼に5個でオマケに位置が変。燃料増加タンクの繋ぎ目が縦じゃぁ!と、数えればきりが無い位ヘンテコリンなところがありますが、かれこれ40年くらい前のキットでしょう。レベルの赤いムスタング同様、当時はこれが標準的なプラモデルだったんでしょうね。
 最近知ったんですが、このホークのキットの話、以前からずーっとモデラーされている方々の間では有名なお話のようなんです。三年ちょっと前に、約35年振りに出戻ったぷらもオヤジ/72は知る由もなし。だからズーっと売れずにいたのかぁ?しかし「AU−1」はイケマセン!! で、ガルグレーのコルセアを作りたい!と思っていらっしゃる、私と同じようにここ数年前に出戻った方。ここ数年前からこの世界に参加された若いモデラーの方々。私めと同じ過ちをなさらないように敢えて申し上げます。ホークのAU−1を見つけたら、シュリンクされてる場合は開けていただき、デカールにプリントのずれがなく、使用できそうか確認してから、機体はAU−1でないことを承知の上で購入して下さいねー。
 うだうだと長くなってしまいましたが、ということで、ガルグレーのコルセアはお預けです。コクピットにレジンのディテールアップパーツを使用。マーキングはアズテックと読むのかなぁ、メキシコ製らしいデカールを使用して、1968年頃のエルサルバドル空軍のFG−1D。当時エルサルバドルにはP−51Dが供与されていましたが、それでもガタのきたコルセアから使えるパーツを寄せ集め数機をレストアをしていたようでこの機番207、4機の古いコルセアからレストアされたらしい。機体にはアメリカのマーク、カウリング先端にはサッカー戦争の頃の迷彩塗装が残っています。その後エルサルバドルでは何機かのFG−1Dが1971年まで使用されていたらしい。

   
とじる