マッチボックス

マッチボックス

 

0154

スーパーマリン ツインファイアMk.\

イギリス空軍 計画機
 1943年に入るとアメリカ陸軍による本格的なドイツ本土への爆撃が開始された。しかーし当時はまだドイツ内陸部まで随伴できる航続距離の長い護衛戦闘機がなく、ムスタングT(P−51A)やP−38、P−47に燃料増加タンクを装備させても限界があり、B−17やイギリス空軍のランカスターなどの爆撃機の被害は甚大だったそうだ。そこでイギリス空軍はドイツ本土奥深くまで爆撃機の護衛可能な長距離戦闘機の開発を急いだ。新たな機体を設計から開発しているゆとりは無く、その結果が、1942年7月から配備され、ドイツ空軍のFw190と互角に渡り合える性能を持っていたスピットファイアMk.\を二機を繋ぎ合わせた、ご覧のツインファイア。後のP−82ツインムスタングと同じ発想、ということはP−82はこのパクリかぁ? 右機体コクピット部分に燃料タンクを追加、両翼下に増槽を装備するとその航続距離はスピットファイアの倍近くまで伸びると想定されていた。1943年末には試作が完成する予定だったが、逆回転マーリンエンジン開発の遅れと、同年11月に長大な航続距離を持つ米軍のP−51B及びCが配備され始ると、ツインファイアの必要性は急速に薄れ、同年末に計画はキャンセルされた。
 といった具合のフィクションですが、さも実際にあったように、イロイロな状況の時期的な辻褄を合わせるのが、えら〜く大変でしたぁー!
 キットは二機ともマッチボックスでカラーのパッケージがストック、赤いペーパータッグがジャンクです。相も変わらず二色モールドで、ストックは黒とグレー。ジャンクはグリーンと茶色。マッチボックスを作る度に思うんですが、「いったい全体、二色のモールドがなんなのさぁ!」ですよねぇ。両者とも基本的には同じ金型のようなんですが、ストックの方は部分的に変更されていて箱絵に描かれている水滴風防のMk.16が作れるコンバチです。が、ですよぅ。コクピット後ろの機体上部を段をつけてカットせい!ってか。そこに別パーツを接着するようになってるんですが、こりゃあ結構大変だぞー。うまくカットできて、綺麗に仕上げられるんでしょうかぁ?マア、今回はそのままMk.\のタイプを使用したんで関係なかったですけど、基本が\なら箱絵も\にすべきじゃあないでしょうかねぇ。モールドハは結構太い凸で、補助翼等の稼動部分は太っとい筋彫りで、甘ーい。マア、古いキットですの仕方が無いかぁ。本家イギリス、全体のフォルムは結構いい感じです。

 
   
とじる