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アメリカ本国では評価が低かったエアラコブラ。本来、プロペラ軸内の大口径機関砲と機銃4門という重武装に、排気タービンを装備した高速の重戦闘機として開発されるはずだった。ところが排気タービンがはずされ当初の計画を大きく下回る鈍重な戦闘機となってしまった。そんなこんだでアメリカ陸軍やイギリス空軍では評価されず、華々しい活躍が伝えられていないわけですが、9,558機生産されたと言われているこのエアラコブラのうち、なんと4,758機がソ連へ送られ、特に37ミリ機関砲と12.7ミリ機銃4門を装備したこのQ型は、その重武装にものをいわせ、ドイツ機甲師団に猛威を振るったと言われておるのですぅ。なんとかとハサミは使いよう? いや、適材適所!ってことかぁ? |
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ところで、P−39の発展型といったらいいんでしょうか、
P−63キングコブラ。生産機の殆どがソ連やフランスな ど 他国で使用され、アメリカ本国では実戦に参加してい ない。で、本国で使用された数少ないP−63のひとつが 13作目のRP−63ピン・ボール。ここでP−63ってなん なのさぁですが、その時「標的曳航機」と申し上げたのが 大きな間違いでして、姉妹機P−39のこの場をお借りし て訂正!正しくは実際に模擬弾とやらを当てられてしまう、正真正銘「標的機」でありましたぁ! ドイツ本土への爆撃に参加するB−17爆撃機などの旋 回銃手の射撃訓練用に開発されたようで約300機も生産 され、後には「標的曳航機」として余生を送ったらしい。 全面厚板で強化されていたらしく模擬弾が貫通すること はなかったようだ。でも、模擬弾とやらが実弾とどう違うかは知る由もないけれど、弾を当てられるパイロットはどん な気分なんだろう? ちなみに「ピンボール」とは模擬弾が当たった時の閃光の様子があのゲーム機のピコン、ピコ ピコ、ピコンと鳴りながら点滅する光にそっくりだったから らしい。 |
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とじる | ||||||||||||