ユニクラフト
 

0163

ベルTP−39


エアフィックス

ソ連空軍 練習機

 
 前作でも述べたとおりアメリカ本国やイギリスでは評価が低かったエアラコブラ。ところがソ連ではプロペラ軸内の37ミリ機関砲が威力を発揮。ドイツ機甲師団への地上攻撃に活躍した。そのP−39の複座練習機がこのTP−39。当初から複座の練習機として開発された訳じゃなく、戦闘機型を改修した機体。エンジンの位置から必然的に追加の操縦席は機首に増設するしかなく、こんな無理やり複座にしたようなへんてこりんな形状になってしまった。ぷらもオヤジ/72、当初は供与されたソ連が独自に改修したのかと思ってましたぁ。ところがどっこい、ちゃんと本国アメリカで製作され、アメリカ陸軍でも少数が使用されたようですね。しかーし、どー見てもアメリカ的なスマートさなは無く、いかにも旧ソ連っぽい野暮ったさみたいのが滲み出てるよーな気がしちゃうんですよぉ?アッ、野暮ったいなんて言っちゃって、ロシアの方がご覧になってたらゴメンナサイですぅ。
 キットは久々の登場です。おなじみユニクラフト。レジン製複座部分の機首と特徴的な形のバキュームキャノピーがセットされたコンバージョン。ベースキットはジャンクの中からエアフィックスのP−39Qを使用です。さてユニクラフト。相変わらずの精度ですので、主翼前縁の付け根部分から前の部分だけを使用しました。バキュームのキャノピーも少々幅があり、合わせるのが一苦労で、それでもややはみ出し気味になっちゃいましたぁ。エアフィックスのキットは凸モールドなのでユニクラフトの機首部分が違和感の無いように部分的に筋彫りし直しです。背と腹の増設フィンはキットにはついていませんので自作でーす。
 さてマーキングですが、ソ連に渡った多くの機体がそうであるように、鮮明な写真や記録は極めてすくなく、このTP−39はいわんやおや!でして、多分に創作なのでありますョ。しかーし、改修されたTP−39は改修前のオリジナルのシリアルが書かれたもの多かったようで、一応Q型の最初の機の内の一機のシリアルを入れてみましたぁ。
 それにしても、いかにも追加座席を取って付けたような不細工な格好ですねぇ。ユーモラスといえばそう言えないこともないか・・・・・・?
   
   
   
   
 
とじる