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LWS/RWD14bチャプラ

ミクロ72
ポーランド空軍 1939夏
 

 ミクロ72というメーカーの簡易インジェクションキット。ポーランド製のようです。パッケージにはポーランドの国籍マークを付けたパラソル翼の複座の機体の画と、LWS・CZAPLAとしか書かれていません。ぷらもオヤジ/72の数少ない資料ではどこをどう探したってあるわけが無く、ネットで調べました。どうやらポーランド空軍の近距離偵察機で、量産機は正式にはLWS/R.W.D.14bチャプラというらしい。R.W.D.というメーカーの設計だけど、そこの生産能力が低く、国営のLWSという工場で製作されたそうだ。ということはそれなりの数が作られたってことですよねぇ。
 1930年代末期に生産され、大戦開戦時には60〜70機ほどが配備されていたようです。が、いかんせん、その頃になると性能の低さは明白で、作戦参加した機体はドイツ軍の対空砲火等にコテンパンにやられちゃった。それでも10機程が生き残ってルーマニアに脱出したといわれているが、そのルーマニアだって、当初は枢軸側でソ連と対峙。ソ連に進行された後は連合国側でドイツと矛先を交えた歴史があり、生き残った僅かなチャプラがその後どーなったか、ぷらもオヤジ/72。知る由もなし。
 さーて、肝心のキットですが、簡易射出成型でやや柔らかめなモールドです。機体や翼の布張り(全金属製との説もあり、そうなると金属の波板?)の感じなんかは結構イイカンジで、エンジン、カウリングなんぞも細かくモールドされていているんですが、機首周りや翼中央部分などの筋彫りはほとんど消えかかってる状態。パラソル翼と主輪の支柱の長さが一見揃ってるようですがいざ組んでみると結構不揃いなので、要調整ですねん。若干の変形とバリも結構ありまして、どー言ったらいいのか・・・・。「バリをしっかりと削り、仮組して合わせを調整、翼などのエッジをシャープにすると、ソコソコ見られるようになります。」とでも言ったらよろしいんでしょうかぁ? デカールは特に問題はありません。ただ翼上面の国籍マークの位置が、左右で違う位置に貼る指示なんですぅ。取りあえず指示のとおりにしましたが、これでいいのかなぁ? 
 そうそう、ひとつ「あれまぁ、そーゆーことねっ!」てのがありましたぁ。組み立ての初期段階に計器板にメーターパネルを貼る指示があります。極あったりまえのことなんですが、肝心のメーターパネルがデカールには無いし、塩ビのフィルムも入っていない。エッチングパーツなんぞは、いわんやおや!でして、暫くハテ?ハテ?ハテーェ? 結果結論は、取り説に印刷されているメーターパネルそのものを切り取って、それを「貼りなさい!」っちゅうことのようですね。他に考えようがないもんね! こんなの初めて。いやまて、ペガサスの「脚カバーはこの図を基に自作せい!」に似てるかぁ?でも、こっちのほうが「デカールが紙製なんだ。」と考えれば、まだ随分と親切だし、なーんか微笑ましいよなぁ・・・・・?

 
   
   
   
   
とじる