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グラマン F4F−3 ワイルドキャット

 ハセガワ
アメリカ海軍 空母サラトガ 第3戦闘飛行隊 1942 J.S.サッチ少佐 1942
 

 F4Fワイルドキャット。太平洋戦争初期、アメリカ海軍の主力艦上戦闘機なんですが、139作目のバッファローのところでちょこっと触れたとおり、最初の設計であるXF4F−1は、なーんと全金属性ではあったものの複葉機だったのでありますョ。その側面図、ご覧頂いちゃいましょうか。

                  
 
 これはいってみれば前作のF3Fに毛の生えたようなもの。で、全金属製単葉のF2Aバッファローに泡を食ったグラマンは急遽、機体は殆どそのまま中翼単葉に設計変更したXF4F−2を開発したものの、結局F2Aが正式採用。しかーし、その基本設計に発展性を見出したのか、海軍は改良型のXF4F−3の開発を指示。この機体がやっとこさF2Aを上回る性能を示し、1939年8月、ついにF4F−3の発注にこぎつけた、ということなんでございます。F4Fに−1と−2がなく、いきなり−3から始まるのはこういうわ訳なんでございますぅ。
 キットは、142機めのジャンク製作でデカールを使っちゃったハセガワのマートレットX。全面筋彫りで、合わせもこれと言った問題もなく、バリも若干見られる程度です。マートレットXはF4F−4でございまして、−3にするにはカウリング上部の空気取り入れ口をカットです。武装も異なりますので、外側の2つの銃口を塞ぎ、残した銃口の内側に銃身を追加します。そして決定的な違いは翼の折りたたみ機構。−3には無いんですぅ。当然、翼の折りたたみ部のパネルラインを埋めて修正しなくちゃならんのでしょうが、してません、悪しからずぅ。−3らしいということでご勘弁。
 てなことで、別売りデカールを使用して、結構有名らしい空母サラトガのVF−3の指令、ジョン・S・サッチ少佐の搭乗機。なんですが、このVF−3。本来は空母レキシントンの艦載部隊でして、1942年2月に日本軍の攻撃を受けたレキシントンの修理期間中、一時的にサラトガに搭載されていたんだって。

   
   
 
 
とじる