太平洋戦争中、旧日本軍唯一の液冷エンジンを搭載した正式採用戦闘機、三式戦飛燕です。
ベンツDB601を国産化した川崎ハ40を装備した軽戦闘機で、高々度での性能もそこそこだったらしく、B−29の迎撃や体当たり作戦(とんでもない迎撃方法ですが、それでも生還されたパイロットの方もいらっしゃったようです。で、また言っちゃいます。戦争反対!)などで活躍したらしい。本来ホ103という12.7mm砲を機首に2門、両翼に各1門を装備する予定が、ホ103の生産不足で暫定的に89式7.7mm機銃を翼に装備した甲。翼にもホ103を装備した本来の生産型の乙。更に翼内砲をドイツのマウザー20mm砲にしたのが丙。更にさらに、乙型の機首にブローニング社の形式を踏襲したホ5という国産20mm砲を装備。そのため機体を翼前縁で20cm前に延長したのが、当初T型改と呼ばれていた丁。だそうだ。
と、いうことで、この飛燕といえば小林照彦少佐ということらしく、塗装はその小林少佐が大尉だった1945年の2月から3月の極短期間搭乗した機体で、フライングパパスの別売りデカールです。キットはハセガワ。ぷらもオヤジ/72、5年程前にこの世界に復帰してすぐ購入したキットのひとつでして、やっとこさ形になった訳です。と、なると当然5年保管していたことになる訳でして、ちょこっと古いキットってことになるんでしょうか?しかーし、パネルラインは筋彫り。合わせはぴったし。バリが少々ありますが、パーツ数も手頃でして、やっぱハセガワ!宜しいのではないでしょうか。この機体には追加されている、過給器空気取り入れ口後上部のベンチュリー管を自作して、完成ですぅ。付属のデカールでも、その小林少佐搭乗機の別バージョンが作れますョ。
で、軽戦闘機というだけあって、主翼はそこそこ長いけど、Bf109みたいに意外とちっこい機体なんですねぇ。スケールを統一すると、こういったことが分かって、面白いのであります。
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