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川崎キ61−T乙三式戦飛燕

ファインモールド

日本陸軍 飛行第78戦隊 1943〜4 ニューギニア  

 

 前作に続いて飛燕ですが、キットはファインモールドです。で、このファインモールドのキット。この飛燕に始まって、景雲とかBf109とか、最近のミレニアム・ファルコンまで、結構ストックしているんですが、なーんと製作は初めてです。決して大きくは無いといえるこのメーカーのその製品に対する姿勢は、いろいろ見たり聞いたりしておりました。確かに製品の出来もさることながら、取り説のかゆいところに手が届く説明書きなどにもその姿勢が表れておりまして、あくまでこの飛燕を製作しただけでの感想であることを付け加えておきますが、好感が持てます。
 んでもって、このキット。なんつっても、機首上面の反射防止の黒とベースのシルバー以外、迷彩を含めた主な塗装のすべてをデカールで表現したのがすんごい。過去に製作したエッシーのレッドバロンや、タミヤのスターファイターズのデカールには参りました!だったので、実際のところどーなんだろー?と思っておりました。
 が、これは、すごい! とにかくその密着性がすごい。反面、薄く切れやすいので、なまじっかマークソフターなんぞを使おうものなら、シナシナーとなって、ニッチモサッチモってことになりますよー。更に、貼って位置を決めてる間に部分的に密着しちゃう。そーなってから無理にずらそうとすると、プッチンと切れちゃいます。主翼や機体の面積の広い部分は、適当なところで分割して貼った方が良いかもぉ。ぷらもオヤジ/72、主翼はそのまま一気に行きましたが、機体の方は垂直尾翼と機体と排気管周りの機種部分に分けて貼りました。
 それとその位置決め。どこかで位置を決めんといかんのですが、これといった基準がないんですぅ。そこでぷらもオヤジ/72、ラダーの先っぽのトリムリブって言うんですか?、そこのサワルナという小さな文字を基準に決めました。つうことで、このデカール。大変素晴らしい出来なんですが、貼る際は全神経を集中して、慎重かつ大胆に!ってことでしょうかぁ。
 ところで、前作で飛燕を軽戦闘機と申し上げましたが、正確?に言うと軽戦闘機型と言うそうです。当初陸軍では戦闘機を、旋回性能を重視し、機銃2門程度の対戦闘機用軽戦と対爆撃機用の高速重武装の重戦とはっきり分けていたそうで、前者の典型が一式戦隼、後者が二式戦鐘馗。ところがその軽戦も欧米の重武装高速戦闘機に、一撃離脱戦法を取られるとどーもやばい。で、あらゆるタイプの戦闘機に勝る戦闘機を!ってことで、この飛燕。旋回性能を落とすことなく高速重武装の、軽戦闘機型重戦ということらしい。んっでもってそれではいかにも長ったらしい、ということで俗に中戦と言ったそうだ。

   
   
 
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