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マーチンXF6M−1シーマーティ

レベル
アメリカ海軍 試作戦闘飛行艇 
 

 アメリカ海軍の攻撃飛行艇シーマスター。1955年、秘密裏に初飛行したXP6M−1。その基本設計に問題があったようで2機とも事故で失った。しかし海軍はその後も開発の継続を要請。1958年、YP6M−1として生まれ変わったシーマスター。1959年には量産機のP6M−2が3機完成していたようで、直ちに配備しようとしたらしい。しかーし、その約6ヶ月前に思わぬ伏兵が現れていたのです。それは同じ航空機ではなく、なーんと潜水艦。核弾頭を搭載できる「ポラリス原潜の方が有効だろーにぃ。」って事で、シーマスターの計画はキャンセルされたそうだ。そこで製造メーカーのマーチンは、シーマスターの設計を殆どそのままスケールダウンし、独自に製作していた1/2テストベッドを改修し、戦闘飛行艇の製作にかかる。で、T−38が搭載している小型軽量のエンジン、GEのJ85を4基搭載して1960年末、突貫工事で仕上げたのがこのXF6M−1シーマーティ。外観上ではタンデムのコクピット周りが異なる以外はシーマスターそのままの縮小版といっても過言ではない。しかし、海軍では既にF8Uクルーセイダーが配備され、あの名機F4HファントムUが初飛行し、その配備まであと1年とういう頃。僅かだが音速に届かない亜音速の飛行艇の必要性は低く、結局採用には至らなかった。ちなみにマーティはマーチン(イワツバメ)の愛称。なーんちゃってね。
 ベースにしたこのシーマスターのキット。昔のレベル得意?の変則スケールキットで一応78と表記されてます。最近、香港のアニグランドから72のレジンが出ましたが、それと比較すると計算上では翼幅で約3p、全長で5cm弱小さいことになります。当時のプラモは65とかいろんなスケールがあったし、マニアとかLSとかの75の金型が流れ流れてメーカーが替わった現在でも一部は72として流通してるわけでして、78ならマア、許容範囲じゃぁ! としてそのまま組もうと思っておったんです。がしかーし、見てみると、78にしちゃあなーんかやけに小っこい感じだなぁ? で、実際に測ってみるとじぇんじぇんちゃう! おおよそ1/142じゃんかぁ! こりゃあ違いすぎだあねぇ! いい加減なスケール表記はせんといて下さいな、レベルさん。つうことで、急遽フィクションねたに早変わりー。
 キットそのものは、バリなどソコソコあり、パーツの合わせに多少隙間なんぞが出たりしますが、細かいことを気にしなければ、まあ普通に組んでも1/142としてはそれなりに仕上がりそうです。がしかーし、私めはぷらもオヤジ/72でありまして、しかも表記違いの142は許せーん! タンデムのコクピット周りは、イタレリのF−16。AとBのコンバチで複座のBのパーツを流用です。コンバチキットの場合、こうやってコンバチ部分のパーツを失敬しても、残りでちゃーんと単座のAが作れるのでグーッドですねぇ。陸上用の引き込み脚を余ったパーツからそれらしく。サイドワインダーなんぞを装備させて戦闘機ふうにして、フィクションですが戦闘飛行艇マーチンXF6M−1シーマーティ。

   
   
 
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