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デハビランドDH103シーホーネットF.Mk.20

スカイバーズ86

イギリス海軍 801スコードロン アーブロース 1946 

 

 モスキートのスケールダウン機として開発された小型軽量の対日戦用長距離戦闘機ホーネット。1944年夏に原型が初飛行、急ピッチで量産化を進めたそうなんですが、一号機の配備が1945年の4月になっちゃった。で結局、終戦までに部隊を編成するまでにはいかなかったらしい。760km/hという最高速に20mm機関砲4門、加えて500ポンド爆弾2発を搭載できる優れものに海軍も触手を伸ばす。その結果が45年に初飛行、大戦後に配備されたこのシーホーネット。
 しかーしこの時代、いくら高性能機でもレシプロ戦闘機の宿命でしょうねぇ。ジェット化の波には勝てず1946年から配備されたこのF.Mk.20の生産数は僅か77機だったらしい。その後順次アタッカーやシーホークなどに交替。空軍のホーネットも然りで、生産数の少なさと木製の機体と木金混合翼という構造からか、他国へ供与されることもなく配備開始から僅か10年程の55年頃には一線から退役。その後すべてスクラップされ現在実機は残存していないらしい。
 さて、このイギリスのスカイバーズ86というメーカー製の、簡易インジェクションにメタルパーツとバキュームのキャノピーというキットですが、このパッケージ、ユニクラフトのパッケージといい勝負の、すんごくコンパクト。15cm×10cm×3cm位でしょうか? ランナーの殆ど無いレジンキットならいざ知らず、ほんまにこの中に
72でインジェクションのシーホーネットが入っているんかいなぁ?って感じですが、あーら不思議。インジェクションでありながらランナーが全く無く、パーツがバラバラですが一つのビニール袋に。メタルパーツは別のビニール袋にはいって、ちゃーんと収まっているのであります。
 で、パッケージがユニクラフトといい勝負ならキットの方もいい勝負?で、結構凄いです。 バリを削り、穴を拡げ、反りを修正、合せを調整、隙間を埋め、表面を磨き・・・ふぅーっ! それでもメタルパーツの精度はそこそこで、デカールも問題なく貼れました。
 でもって、イギリス海軍801スコードロン。当初アーブロースの海軍基地に配備され、その後1951年まで空母インプレイカブルの艦載機だったそうですが、その頃はエキストラ・ダーク・シーグレーにスカイのツートンだったかも知れません。何分資料が殆ど無いもんで、悪しからず。ということでどうにか格好になりましたが、出来はいまいちでしょーかねぇ。

   
   
 
とじる