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カーチスP−36Aホーク

モノグラム

アメリカ陸軍 第1追撃グループ第94追撃スコードロン セルフリッジ・フィールド 1938 

 

 ボーイングP−26の後継機としてカーチス社が開発したモデル75。セバスキーP−35が採用されるとカーチスは輸出に活路を見出そうとしたのがホーク75A。このホーク75Aを固定脚とした廉価版ホーク75M,N,Oとして中国、タイ、アルゼンチンなどへの売込みに成功。フランスへもホーク75Aを大量に売り込んだもののドイツに占領されてしまい、殆どがイギリスへ。ドイツに鹵獲された機体は北アフリカ戦線で使用され、ハリケーンや自身の発展型といって良いP−40等と交戦したらしい。で、話が前後しましたが、ホーク75Aのエンジンを換装した試作、モデル75Bが1937年7月にアメリカ陸軍に採用されたこのP−36A。
 キットはモノグラム。古いキットでパネルラインは凸ですが、パーツはシャープなモールド。フォルムもよろしい様で、当時としては大変良く出来たキットといえるんじゃぁないでしょうか。オークションで入手したジャンクで途中まで組み立て済みでした。デカールが劣化して使えませんでしたので、同じモノグラクのストックから拝借。
 で、このマーキング。ミシガン、セルフリッジ・フィールド(基地とはちゃうのかなぁ?)に配属された第1追撃グループの第94追撃スコードロン所属の機体でして、写真がありましてまぎれも無くP−36Aなのであります。ちゅうことはですよ、翼に4門の機銃は無いんですよぉ! それがキットにはくっついていて、ご丁寧に翼下にガンポッドみたいなパーツまで取り付ける指示。ご覧のとおりそのまんま組んじゃいましたが、機首に2、翼に4の計6門の機銃を装備したP−36はノルウェー向け輸出型のホーク75A−8(理由は分かりませんが、輸出前に米軍が接収してP−36Gとしたそうだ)や本来はフランス向け輸出型でイギリスへ供与されたモホークU、V、Wと呼ばれた機体しか無いはずなんですがねぇ? このマーキングで機銃6門のP−36は存在しないのでありますよ。ネェ、モノグラムさん?

   
   
   
とじる