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ハインケルHe162A−2
リンドバーグ

ドイツ空軍JG1第T飛行隊1945

 

 ぷらもオヤジ/72がまだぷらもコゾウ/72だった頃、輸入キットは新橋にあったステーションホビーという店で買ってました。エアフィックスが中心で他のメーカーのキットはあまり記憶にないのであります。そんなことでハインケルHe162。当時はサラマンダーって記憶してるんですが、あんまり変わった形だし、キットが有ったのか分からんかったので、なーんと無謀にもフルスクラッチに挑戦したのでありますよ。もっとも、その開発コンセプトが国民戦闘機(フォルクスイェーガー)。いかに簡単に量産できるかという単純な機体構造(それと安易な操縦性、連合軍機を上回る性能)ってことなんで、スクラッチするにも、わりと簡単に機体は出来たのであります。が、キャノピーが作れん!当時、透明なプラ板なんぞどこで売ってるのか、いやいや有るのか無いのかすら皆目分からんかったうえ、仮に入手出来たとしてもヒートプレスなんぞやれる訳がなく、作れなかったでしょうねぇ。また、当時はストックなんぞ持てる身分じゃァなかったので、脚まわりの予備パーツなんぞも、これまた持っている訳がなく、降着装置も作れんかったのです。で、未完のままどーしたのやら?
 そんなHe162の、当時既に輸入されていたのかも知れないリンドバーグの古いキットです。実機のコンセプトどおりパーツも少なく、バリを取ったり、計器盤やコクピット床板なんぞを自作しても、フォルムは宜しいようですし細かい事を気にしなければあっという間に組めちゃいます。機銃口を開け、ループアンテナを自作。若干テールヘビーのようなので、一応シリモチ防止に機首と操縦席後ろに計6g弱若のオモリ入れておきました。付属のデカールは密着性があまり良くありません。部分的に別売りの余りを使用しました。垂直尾翼のコードレターがでかすぎ!実際は方向舵にかからない大きさですが、そのまま使用しています。
 さて、このHe162。小型軽量の高性能機He100。世界初のジェット機He178。Me262より約1年も早く初飛行したジェット戦闘機He280などを開発しながら、冷や飯を食い続けさせられたハインケルの面目躍如の簡易ジェット戦闘機で、仕様書の提出から1944年12月の初飛行まで僅か81日で開発された。操縦性に問題があったようですが、翌年2月にはT/JG1に配備され、イギリス空軍のタイフーンを撃墜した記録なんぞもあるようですが時既に遅く、連日連夜の連合軍の爆撃で思ったように量産が出来ないまま、それでも275機を生産し終戦を迎えたそうだ。

   
   
   
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