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ブローム&フォスP.211.02
スペシャルホビー

ドイツ空軍 フォルクスイェーガー計画機

 

 1944年9月。ドイツ空軍からメッサーシュミット等の各メーカーに配布された仕様書には「5日以内に回答設計案を提出」しかも「小型軽量で生産が容易な単純構造と、未熟なパイロットでも容易に操縦でき、且つ全ての連合軍機より高速な戦闘機」と書かれていたそうだ。それがフォルクスイェーガー。で、この全く無理と思える要求に回答したのが、ハインケルとブローム&フォスの2社。結果、ハインケルのP.1073が前作のHe162として採用されたが、その時にブローム&フォスが提出したのがこのP.211.02だったということは、あまり知られていないようですね。
 キットはスペシャルホビーの少ーし古いキットで、4作目のP.212や34作目のフィクションにしたPTLフリッツァーと似た出来です。バリも多く全体にシャープ感に欠けるモールド。キャノピーは塩ビのバキューム。しかーし他にインジェクションキットは無いでしょうから、作るならコレしか無い!まずバリが結構ありますので、こまめに削りましょう。機体内側に接着するコクピット床板、計器盤、シート、エアインテーク等、かったっぱしから削って小さくしないと、隙間が開いて機体左右が合いません。ただ、モールド自体は柔らかめなので、割と簡単に削れるのが救いかも。シートベルトなどエッチングパーツが付いていますが、使ったのはアンテナ類だけでーす。
 で、仮にこちらが採用されていたらってことで、同じような塗装にして、JG1に配備されたHe162に共通した赤い矢印を付けたJG26のマーキングにしてみました。こうみると、どう贔屓めに見てもやっぱりHe162の方がスマートで格好いいよねー!

   
   
   
   
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