試作はXF4U−6。F4U−5をベースに開発された低空地上攻撃タイプで生産型はAU−1と呼ばれたコルセアです。コルセアといえば大戦末期から朝鮮戦争にかけての全面グロス・シー・ブルーの塗装が一番似合うと思うのですが、戦後の海兵隊や州予備役航空隊に配備されたコルセアにはガルグレーの塗装があるんです。ホークからAU−1として発売されたガルグレー塗装のマーキングの古いキットがあります。が、151作めで申しあげたとおり、機体そのものはコルセアのようではあるものの−1なのか−4なのか、まるで型がはっきりしない、明らかにAU−1ではないキットなのであります。おまけに、ぷらもオヤジ/72の購入したキットのデカールは黄ばみに加え印刷が極端にズレており使用不可。このデカールに関しては、多分殆どが茶色位にまで黄ばんでいるうえ劣化していて、よほど保存状態が良くないと使用できるかどうか、というところではないでしょうか。
その後、このガルグレーのコルセアは多分72では発売されておりません。別売りデカールも72では今現在遭遇しておらず48だけ。それも大分以前に発売されたもののようで、現在では手に入れられることが出来るかどうか? マークなどは他から転用も出来るんですが、細かい文字は手書きするのもぷらもオヤジ/72のテクでは困難至極。しかし、これも151作めの時にも申しあげましたが、どうしてもガルグレーのコルセアを作りたいんです。
で、イロイロ考えまして、その結果が海兵隊AU−1。キットはイタレリのF4U−7でAU−1とのコンバチ。機首が短いとか、いや修正されているとか言われているようですが、気にしなければ特に問題はなく組めるよろしいキットかと。ぷらもオヤジ/72もそのまま組んでますぅ。
でもってマーキングをどーしたかというと、文字はすべて黒なもんで、先程申しあげた48の別売りデカール。実は、念のためゲットしておいたんです。それを普通の熱転写コピーで72に縮小。そのままだとベースの明るいブルーがコピーされてしまうので、文字が飛ばない程度にコントラストをぎりぎりまで上げ、ブルーをすっ飛ばしてクリアデカールにコピーしましたぁ!
さて、このAU−1。ヴァージニア州クアンティコ海兵隊航空基地のAES−12ということなんですが、AESが分からんのです。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けませんか? で、1957年のマーキング。オハイオ州アクロンの予備役のF4U−5が退役したのが1957年6月で、これがアメリカでの最後のコルセアとのことですので、このAU−1もそれに近い、いわばラストコルセアってことですね。
ということで、やっとこさ作れました。アメリカ海兵隊のAU−1、ガルグレーのコルセア! 勿論グロスシーブルーは格好いいけど、こっちも格好いいなあ!
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