前作でも申しあげましたが、テキサンがいかに評判が良くったって所詮練習機。その新興メーカーがイギリス向けに作った戦闘機で、しかもP−40と同じアリソンを積んでるんじゃあ、どーせ大した事は無い。と思っていたアメリカ陸軍航空隊。真珠湾の勃発で、ライトフィールドで埃を被っていたムスタングTを引っ張り出して、
「とりあえずやってみますかねぇ。」
とテストしたところ、同じアリソン搭載のP−39やP−40をはるかに凌ぐ性能。泡を食らって急遽発注したものの、そんなにすぐには出来上がらない。で、イギリス向けに生産中だった、20mm機関砲4門に武装強化したムスタングTAの一部(一説によると57機)を無理やり?引っこ抜き、急遽採用した。当初XP−51アパッチと命名されていた名前をイギリスと同じムスタングに。アメリカ陸軍航空隊正式名称P−51ムスタング。不朽の名機の歴史が始まったのでありますョ。
で、このP−51ムスタング。発注した機体がP−51Aとして納入され始めるまでの約半年、イギリスのムスタングTと同じように多くの機体が、コクピット後ろにカメラを搭載。戦闘偵察機として運用されたそうです。
さて、イタレリのキット。新しい金型なのでしょうか?バリも少なくサッサカサと組めちゃいますが、一点、胴体と主翼の合わせがイマイチ?上反角がなくならないように若干の角度の修正が必要なのと、キャノピーの風防部分に少しですが隙間が出ます。アメリカ陸軍のP−51には爆弾架は無いと思いますので、主翼のパーツ取り付けの穴は開けなくて良いのではないでしょうか?
つうことで、付属のデカールはシリアル137322。この機体も実際はカメラを積んでおりまして、後にF−6Aと名称変更された、戦闘偵察機タイプ。ですがキットにはこのカメラのパーツはありません。アカデミーのP−51ノースアフリカっつうキットには、このカメラもパーツ化されているようですがぷらもオヤジ/72。持っておらんのです。というのも7作目のコメントでもーしあげましたとおり、アカデミーの一連のムスタングは金型のせいでしょうか、どーも上反角が足りないようですよぅ。で、本題のカメラですが、横から撮ったモノクロ写真1枚では、その形状やセットのされ方、キャノピーも張り出しが有るらしいんですが、よー分からん!ので割愛デース。
|