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メッサーシュミットBf109G−10

エアフィックス

ユーゴスラビア空軍 1945年4月 モスタル

 

 胴体に主翼と尾翼が取り付けられた状態のエアフィックスBf109G−6のジャンクです。プロペラが欠落。キャノピーはバキュームがセットされていました。当然デカールはないので別売りを使用してG−10として再生してみました。
 G−6とG−10の違いはというと、まず垂直尾翼。10の方が大型化されています。エンジンが換わった関係で、機首下左右に小さなバルジが付いています。カウルパネル後部のボイレと呼ばれる給弾シュートをカバーするコブが無くなり、なだらかな曲面に,等など。ということでプラ板で垂直尾翼を加工、ボイレをカットしてパテ盛り。バルジを追加です。機首下のオイルクーラー空気取り入れ口も深くなり、プラ板で加工。
 F型以降、機首上面のカーブが滑らかな弧を描いて、機首が下がったイメージなんですが、このエアフィックスのキットは下がりが足りないようです。が、修正は大工事になるので、そのままにしちゃいましたぁ。欠落のスピナーとプロペラは余っていたFw190のそれを加工。チョコッとイメージがちがうかな?G−10は車輪も少しばかり大きくなり、翼上面の膨らみも長く大きくなっています。これもプラ板とパテ盛り。さて、車輪はどうしたもんか? その結果は後程。
 さて、このヴェンチュラの別売りデカール。ユーゴスラビア空軍のマーキングですが、赤い星が正確に星になっていなかったりしてなんか変なんです。で、拙い英語力でデカールの取説を読んでみると、もともとはクロアチアのBf109G−10でして、1945年4月20日に、ザグレブからヘルツェゴビナのモスタル?(お初にお目にかかる固有名詞は、どう発音するのかよー分からんです。)へ亡命?した機体だそうだ。クロアチアのマークを塗りつぶした上に手書きで星を書いた為、ちゃんとした星になっていないらしい。おまけに翼下の星は前後逆という珍しいマーキングとのことでした。
 で、このヴェンチュラの別売りデカール。密着性があまり良ろしくありません。フィルムの問題というよりも、どーも印刷インクが宜しくないようです。赤や青、黄色のインクが、いってみればMr.カラーのクリアレッドやクリアブルーみたいに透明感があるんですぅ。よって下地が暗いと発色が悪い。垂直尾翼の3色ラインの赤、青など、下地に白が印刷されている部分と無い部分で発色が違う。で、インクを厚ぼったく盛っているのか、ソフターを使っても柔らかくならずなかなか密着せん!のですよ。てことで何とか貼りましたが、主翼上面と胴体の赤い星、垂直尾翼の赤、青、黄、おまけに白まで、上から塗装してま〜す。もともと手書きのマーキングなんだから、最初から手書きしてもよかったなぁ、って感じです。
 唐突ですが、最近注目されているホビーボスの簡易キット。その中に、元のクロアチアのG−10がありました。で、参考にと思って購入してみると、なぜなんでしょうかァ? キャノピーが二組。大きくなった主車輪が3ペア。おまけに長く、大きくなった尾輪が二つ。まるで、このG−6ジャンクをG−10に再生する為に足りないパーツを、ものの見事にカバーする為かのように入っているではありませんか!!
 つうことで、結構しっかりした、もとはクロアチア空軍のユーゴスラビア空軍、G−10に再生できました。

 
 
   
   
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