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レッジアーネRe2000ファルコT

イタレリ

ハンガリー空軍 1941

 

 またまたジャンク再生。途中まで組みあがったレッジアーネRe2000。イタレリの古いキットのようです。
 まずカウリング、エンジンを分解、プロペラを回転出来るように加工して再組み立て。イタリアの戦闘機ってマッキやフィアットなど殆ど上反角が無いと言っていいような主翼が特徴のようでして、このRe2000もその口なんですが、形而変化でしょうか、右翼に若干下反角?が付いていました。普通なら変形の修正はドライヤーなんぞで加熱しながらじわりじわりとやるところですが、取りあえず、えいやーとばかり反らしたところ、古くて素材が若干劣化してたんでしょうね、パッキーン!と割れちゃいました。が、これで加熱せずに再接着して若干のパテ盛りとペーパーがけで修正ができました。怪我の功名ってことですかぁ? 脚収納カバーやピトー管など細かいパーツが結構欠落で自作です。
 キットそのものは、ラダー等稼動部分は凹モールドですが、パネルラインはやや太目の凸モールドで、若干時代を感じます。未組み立てだった水平尾翼などの合わせなど特に問題はありませんし、全体のフォルムは宜しいようで、ぷらもオヤジ/72としてはマアマアのキットかと。
 さて、イタリアのマーキングと言えば赤、白、グリーンのラウンデルですが、ムッソリーニのファシスト政権の時代、そのシンボルと言われている斧を添えて縛った棒を図案化したへんてこりんなマーキングはご存知ですよね。で、1943年、そのムッソリーニが失脚したあと、イタリアは南北に分裂、枢軸国側についた北イタリアはそのままファシスト時代のマーキングとドイツのマーキングにイタリアの3色旗を書いたマーキングに。連合国側についた南イタリアは以前の3色のラウンデルに戻した。
 んでもって今回のこのマーキング。瀕死の付属デカールを騙し騙し使おうとしましたが、糊が劣化していたのでしょうか、密着性がすこぶる悪く、結局He112用の別売りデカールを使いました。で、はて何なんだろう? 赤、白、緑の3色はイタリアだし、この三角はアリタリア航空のマークに似ているけど、どこをどう調べてもイタリアのマーキングではありません。で、これ、実はハンガリー空軍のマーキングですぅ。ハンガリーと言えば89作目のHe112や190作目のカメレオンのように、マークは黒地に白のクロス。尾翼に赤白緑の3色ストライプなんですが、それは1942年3月から使用されたようでして、それ以前はこのマーキングだったそうだ。コードレターV302は、付属デカールではV406なんですが、先ほど申しましたとおり、あまりにも密着性がわるかったもんで、He112の初期のマーキングからパクリですぅ。
 ハンガリーでは70機を輸入した後、MAVAG社で国産エンジンに換装して、190機程をヘッジャ(鷹)の愛称でライセンス生産したそうだ。そういえば、どっかからキットが出てたなぁ。 
 ということで、49作目のマッキMc.202に続いてやっとこさ2機めのイタリア機でして、ハンガリー空軍のレッジアーネRe2000ファルコT。

 
 
 
 
   
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