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ノースアメリカンF−82Gツインムスタング


アルカンシェル

アメリカ空軍 第8戦闘爆撃航空団第68全天候戦闘飛行隊 
ハドソン&フレイザー中尉 1950 金浦

 

 前々作と同じツインムスタングです。 キットはアルカンシェルって発音するんでしょうか、ARCENCIELという日本は蔵前にある会社製になっております。取り説などは日本語ですが、その図柄は前々作のハセモノの取説の図柄のコピーらしい。しかし、ランナーにはハングル文字とMADE IN KOREAの文字もあり、どうやらキットそのものは韓国製のようですねぇ。ということは、この会社が現存するかどうかは分かりませんし実際はわかりませんが、メーカーというより海外からのキットを輸入してパッケージを替えたり、OEMで生産を依頼したキット等を販売したりする小さな商社のようですねぇ。
 で、キットはというと一見前々作のハセモノの金型と同じようですが、更に見ていくと、コクピット内側のモールドが省略されていたり、結構バリが多かったり、どーも精度が落ちる。そのうえ、ランナーに配置されたパーツのレイアウトが少々というか大分異なります。ということで、あくまで推測ですが、どうみてもこれはモノグラムの各パーツから型取りして、その配置を変えたコピーキットのような気がするなぁ。 
 ハセモノと同様、XP−82Aの量産型P(F)−82E、それを夜戦化したF−82FおよびGが作れるコンバチで、箱画は無塗装シルバーのEになってはおります。取説にも中央翼下面にロケット弾ランチャーを取り付ける指示があります。が、コピーキットであれば取説の画もコピーしちゃうんでしょうからそうなっちゃうんでしょうが、デカールはE用のは無く、F、Gの夜戦タイプ用が3種類しか入っておりませんので、これからこのキットを作る方はご注意下さいね!
 で、このキット、先程も申しましたとおり結構バリがありまして、機体左右の合わせ部分や翼のエッジなど、せっせと削りました。主輪の脚柱側のハブが1〜1.5mm程「なんだよぉ!」って位でっぱっておりますので、タイヤと面一まで削る。これはリューターの出番! 機首に取り付けるプロペラ軸受けの穴が大幅にずれている上、そのまま組み立てると機首下のオイルクーラー空気取り入れ口が無くなっちゃう!更に致命的な間違いはプロペラ。二つともブレードのねじれが同じ!本来E、F、Gともコクピットから見て、右機体は左回転、左機体は右回転と左右逆回転なのに、このキットはどちらも左回転!ハセモノのキットはちゃんと空気取り入れ口が開口するように出来ているし、ブレードのねじれも逆になっているので、コピーするならするでちゃんとコピーしてよね!って感じです。ということで機首周りをいじくりましたが、ブレードの修正は結構至難の業なのでそのままにしちゃいましたぁ。悪しからず。他に、ハセモノのキットでも感じたことなんですが、主脚の収納カバーが若干短いようですので、機体側を2mmほど伸ばしてみました。
 で、仕上げのデカールですが、一枚のフィルムにプリントされていますので、一個一個カットが必要です。ぷらもオヤジ/72、実は次作のTAKAのF−82と2機同時進行致しましたので、このキットのデカールを使用したのはUSAFの文字など一部でして、朝鮮戦争で国連軍として最初に撃墜を記録したと言われてるこのハドソン/フレイザー両中尉のFQ−383のデカールはTAKAのキットから借用です。だだ、黒ベースですと赤の発色がイマイチなのと、ご覧頂ければお分かりかとおもいますが、アメリカのマークがシャープでない! 余ったデカールがあったらそちらを使った方がよろしいかと。
 尚、この最初の撃墜を記録した時、両中尉が搭乗していたのはこのFQ−383ではなくFQ−401ともいわれておりまして、こちらの説のほう方が有力らしい。

 
 
     
 
 
 
     
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