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ウェイランド・ユタニ A.P.C.


ミラクルハウス

ウェイランド・ユタニ 装甲兵員輸送車 1986年 映画エイリアン2

 
 前作に続いて1986年製作の映画「エイリアン2」(Alien 2)に登場するメカ A.P.C.で、やはり塗装済みダイキャスト完成品です。211作目のモゲラ以来、陸モノ?第2弾になりますか。ドロップシップのところで「これの72プラキットは無いようです」と申し上げましたが、以前「オリジナル装甲車」という名でこのA.P.C.に大変良く似た、というより「そのもの」らしい72のレジン製ガレージキットがあるイベント(ワンフェスでしょうか?)で売られたことがあるようです。多分、意匠とか版権とか何にもしてないのでそんな名前で売ったんでしょうけど、現物を見ていないので何とも言えないんですが、いくら名前を変えても物が「そのもの」だったとしら、これって問題じゃあないんでしょうかねぇ。
 A.P.C.とはアーマード パーソナル キャリア。日本語だと装甲兵員輸送車となるらしい。現在でも一般的(?)に使用されている言葉のようです。陸上自衛隊でも配備しておりまして、新しめではあのブルドーザーで有名な小松製作所の開発した96式装輪装甲車。2004年の静岡ホビーショーで一般開放日の陸自車両展示にそれらしいのが出ていましたねぇ。
 で、このフォルム、やっぱりどっかで見たことが・・・・・。そうなんです。空港で、小は旅客の荷物の載ったコンテナを何台も繋げて引っぱっていたり、大は旅客機を後ろに動かしたり旋廻させたりするトーイングトラクターと呼ばれている牽引車。その大型でやたら平べったいのがありますよね。あれがデザインソースだそうだ。
 ここでちょっと唐突ですが、ドロップシップのコメントでも触れた「AFV」って何の略なんでしょうか? いろんな模型雑誌等をみても「あったり前のこと」なのかひとことも無いんですねぇ。で、今回のドロップシップとA.P.C.で遊んで色々と調べているうちに、どうやらアーマード ファイティング ヴィークル(装甲戦闘車両)の略だってのが分かりましたよ。その他に、この映画エイリアンシリーズで主人公(?)のリプリーが勤めていた会社が、軍需産業を中心に数多くの事業を手がけているウェイランド−ユタニ コーポレーションなる巨大企業で、エイリアン2の「完全版」にこの会社のロゴが登場。宇宙戦艦スラコ号やドロップシップなどもここの持ち物で、宇宙海兵隊もこの会社に雇われているようだ。で、その社名のロゴの入ったTシャツとかマグカップなどが実際に作られて売られているなんてことも分かっちゃいました。楽しいね、だから模型作りはやめられない!
 さてキット、ではない、塗装済み完成品ですが、前作のドロップシップに搭載するだけあって72になると結構チッコイ。とはいっても普通の車に比べれば結構大きいです。ぷらもコゾウ/72だった頃、なぜかエアフィックスの76だったでしょうか、M−4シャーマンを作った記憶がおぼろげながらあるんですが、それなんぞよりかなりでかい気がするなぁ。カーキっぽい塗装ですので、これをそれらしくウェザリング。ボディの塗装の剥げや擦れ、オイルの汚れ、錆び、埃の付着など。未舗装の惑星上を走り回る訳ですので特にタイヤとホイール、その周辺等は泥汚れなどなど。
 ということで、AFV系モデラーの方から見れば「まだまだじゃぁ!」かもしれませんが、ぷらもオヤジ/72としてはドロップシップよりええ感じに出来たかなと思っておりまして、これだけやればどうにかこうにか単なる「塗装済み完成品」ではなく「作った」と言っていただけるのではいかと、ハイ。おまけで付いていた宇宙海兵隊の多分ヒックス伍長とバスクエスでしょう、映画には無いシーンですがエイリアンクィーンと一緒に。更にA.P.C.をドロップシップから降ろす場面なんぞ撮ってみました。
 
 
     
 
     
 
     
 
   
   
とじる
です