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スホーイSu-7BKL フィッターA 


KP

ソ連空軍 1942年

 
 1950年代末、冷戦時代の東側でのベストセラー戦闘機Mig-21と同時代に開発された戦闘機。Mig-21より全長で約2.7m、全幅で約1・8mも大きい、西側のベストセラーF4ファントムUに匹敵する大型でありながら、当初は燃料か兵器かどちらかしか搭載できないと言われたほど航続距離が短く、戦闘機としての評価は低かった。しかし、その機動性の高さと低空での運動性、安定性の良さから戦闘攻撃機としてその能力を発揮。このSu−7を可変翼化したSu-17はソ連では2000年に退役したが、東欧諸国では21世紀にはいっても現役でだった息の長い機体とのこと。
 キットはKPの古いもので、デカールは黄ばみほぼ使用不可で他から転用しましたので、機番とか実在しない番号かも? 
 取り説の組み立て図が丁寧なのは良いのですがキットにこれといった印が殆ど無く、どうも取り付け位置がはっきりしない。特に脚の収納カバーは何処にどう取り付けるやら! ある資料本によると実機も複雑な動きで収納されるようで「まるでジグソーパズルのようだ」と書かれており、仕方が無いか? 数少ない写真などを参考に、どう見ても不足していると思われる一部パーツを自作したりして一応取り付けましたが、どーやっても現物と異なる!ごめんなさい。
 コクピットの取り付けもはっきりしない。ぷらもオヤジ/72は位置が高かったようで、ヘッドレスト等がキャノピーに当たってしまい、結果ヘッドレストを少し削るはめに。このキャノピー。クリアインジェクションですが国産のキットのそれよりはるかに薄く成型されております。で、削りが少しばかり足りなかったので無理やり押しつけたところ、ご覧いただけますか?縦にひび割れてしまいました。このキットには開けた状態を再現する分割されたキャノピーもセットされており、そちらに交換すれば良しなんですがとりあえずそのままで。クリアを薄めて流し込めば消えるか?と思いましたが、消えませんね。
 この他にもパイロンや細かいパーツなどがイロイロありますが、やっぱり取り付け位置がはっきりしません。
 排気ノズルが小さめなのかしっくり収まりません。パテで固定。
 錘を兼ねている?4.8gのノーズコーンもしっかり固定しないと組み立て後にはずれ、往生することになりますヨ。で、取り説には錘の件はどこにも書かれていないようですが、若干不安だったのでぷらもオヤジ/72は約2g追加しました。
 ということで、パネルラインは凸モールドですが殆ど気になりませんし、パーツの精度もそこそこでバリもぷらもオヤジ/72の基準では若干削る程度で宜しいかと。各パーツの合い具合は主翼と機体に若干隙間など出ますが、全体的には東欧圏のキットしては良いほうでしょうか。ただ、繰り返しますが取り付け位置がはっきりしない!!
 
 
     
 
     
 
     
 
     
     
とじる