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三菱A6M8零戦54型改 


ハセガワ

日本海軍 零戦レッド隊隊長 赤木少尉搭乗機 フィクションペイント

 
 随分と間が空いてしまいましたがゼロ戦レッドシリーズの一応最後の機体で、タイガームスタングとの性能の差を痛感した赤木達が改造した、4翅のプロペラとバブルキャノピーの赤い零戦です。もともとは52型でしょうから、エンジンをチューンアップしてもそれ程の差は出ないかとも思いますので、今回ベースにしたのは大戦末期、52型に1500hpの金星62型を搭載した試作機54型で、量産された際は64型と命名される予定だった機体です。当然、どう考えたってゼロ戦レッド隊に54型本体は勿論、金星62型エンジンすら無いわけですが、そこは基がコミック。有りにしちゃいました。
 キットはハセガワの54/64型。52型のキットに別パーツでレジンのカウリング、メタルのプロペラ付きスピナーなどを追加したキットで、キャノピー周辺など改造した部分以外は、特に問題なくスラスラと組めます。キットではプロペラは差し込むだけの構造ですが、抜け落ちないように加工しました。実機では彗星のスピナーを流用したといわれてる3翅のプロペラを余ったパーツで4翅に変更。バブルキャノピーは適当な余ったパーツがなかったもんで、「サンダーボルトあたりのが良さそうだ。」とネットで検索。しかし、そううまい具合に在るわけもなく、その時期のヤフーのオークションで唯一72別売りのバブルキャノピーがマクダネルF2Hバンシー用のバキューム。それなりに合いそうだったのでゲットして使用しました。若干カットし、調整しましたがこれが結構サマになりました。
 塗装は、改修したカウリング、スピナーなどはあえて古い塗装が若干残ったような無塗装に。機体の赤、下面の「海の色」は、手塗りのようにむらをだしました。その他、いかにも手作り風に。尚、写真を撮ってから気が付きました。内側の20mm機関砲の銃口を暗く塗り忘れました。メタルパーツで一応それらしく開口しているんですが・・・、クーッ。悪しからず!
 ということでA6M8改とでもいったらいいのでしょうかねえ? 4翅プロペラにバブルキャノピーというこの赤いゼロ戦。太平洋戦争開戦当初のゼロ戦の圧倒的な高性能に己惚れガあったのでしょうか? F6FヘルキャットやF4Uコルセア、そしてP−51ムスタングといった、これまでの戦闘機同士のドッグファイトの様式を巴戦から一撃離脱戦へと変化させたアメリカの戦闘機に対抗できる機体の開発が遅れ、紫電改や烈風の登場が遅すぎたことを象徴しているかのような機体ですネ。
 
 
     
 
     
 
     
 
     
 
     
     
とじる