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グラマンF11F−1タイガー


ハセガワ

アメリカ海軍 第33戦闘飛行隊アストロノーツ 空母イントレピッド 1958-61

 
  ハセガワのそこそこ古いキットでパネルラインが凸モールドですが、殆ど気になりません。加えてバリはあまり無く、パーツの合いも宜しく大変組み易いキットです。デカールに形而変化で若干の黄ばみが出ていましたが、大変貼りやすく密着性も全く問題ありません。ということでハセガワならではでしょうか、おそらく初心者の方でもすんなりと組めそうな大変宜しいキットかと。
 さて、このF11F-1タイガー。ヴォートF8Uクルーセイダーと同時期のグラマンのアメリカ海軍艦上戦闘機。当時、アメリカ海軍はジェット戦闘機を純戦闘機として、レシプロ戦闘機を戦闘爆撃機として運用していた。しかし、さすがに50年代も半ばを過ぎるとヴォートF4Uコルセアの戦闘爆撃機として能力も限界に達しており、ジェット戦闘機に戦闘爆撃機としても使用できる汎用性が求められるようになってきた。で、その汎用性のあるF8Uが主役となり、その後名機F4HファントムUへと続く。結果、小型軽量のF11Fは僅か196機の生産にとどまり、1957年の配備開始から僅か4年の1961年に、運用の始まったF4HファントムUと入れ替わるように退役した。奇しくも、F4Uと小型軽量のグラマンF8Fベアキャットとの関係と同じようだ。ただ、その離着艦性能や操縦性、運動性は非常に優れており、ブルーエンジェルスが1969年まで使用機とした事が救いでしょうか?
 蛇足ながら1962年のアメリカ軍の軍用機命名規則統一によりF11FはF-11、F8UはF-8、F4HはF-4に変更されました。
 
 
     
 
     
 
   
 
     
     
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