0275


スーパーマリン スピットファイアMk.\b


ポリーアート

イギリス空軍 水上戦闘機試作機 1944年5月

 

 1941年頃、戦域の拡大に伴いイギリス空軍は地中海や北欧の陸上基地設備の無い地域に水上戦闘機の必要性を感じ、スピットファイアの水戦化を図った。Mk.T、Mk.Vの改造を経て1942年秋にMk.Xに双フロートを取り付けたMk.Xbが3機製作され、最高速度513km/hのまずまずの性能を示したらしい。翌年10月、この3機をUボートに物資を補給する輸送機の攻撃用に地中海へ派遣しようとしたところ、予定地だった無人島をドイツ軍に占領されてしまい作戦は中止。その後、このフロートファイアが実線に参加することはなかった。で、イギリス人って良くわからん!のが、使われる機会のなかったこのフロートファイアをMk.\でも試作。アジア戦域で対日戦用に使用する予定だったのか、最高速度619km/hという高性能を発揮したものの、結局このMk.\bは採用されることはなかった。
 そのスピットファイアMk.\bフロートプレーン。パッケージや取り説は全部ロシア語で。FLOATFIREという英語表記があるだけで、どうあがいてもMk.XbなのかMk.\bなのか分かりません。デカールのシリアルは陸上機も作れるようになっていて3種類ありまして、その中のEP751はMk.Xbのシリアルなのですがなーんかはっきりしない。で、唯一キットの排気管の形状からMk.\bと判断出きました。
 キットはポリーアートと言うのでしょうか、ロシアのメーカーのものでして、結構しんどいキットです。バリは多いは、合わせはイマイチ、おまけに先程申し上げた通り取り説がぜーんぶロシア語。旧東欧圏のキットでも大体は英語の表記がありますが、これは全く無い。組み立ては図解があるのでなんとかなりますが、問題は塗装。全く分からん! 指示は単色で、パッケージの色は結構暗いブルー。資料本の写真もモノクロですが迷彩には見えないので、これはエキストラダークシーグレーで、下面はプロトの黄色にフロートの下面とスピナーはスカイ、と勝手に決めました。Mk.\bのシリアルMJ892は別売りのイギリス空軍コードレターセットから。黒は使用スミだったので夜戦用の赤にしてしまいました。他、ラウンデルの一部なども別売りから。プロトタイプの丸にPが実際より大きめです、あしからず。ドリーは余ったタイヤや真鍮棒、プラの角材などから適当に自作です。尚、画像をアップしてからオーミステイク!に気が付きました。なんと翼端灯を塗り忘れています!

 
 
     
 
     
 
   
 
     
     
とじる