76機目に製作したアエロL−29デルフィン。1962年にワルシャワ条約機構の標準練習機に採用され3655機が生産されたチェコスロバキアの練習機で、その後継機となったのがこのL−39アルバトロス。L−29の欠点を修正し、軽攻撃機としての戦闘力も持った練習機で旧ソ連諸国や旧東欧諸国で採用。1977年のパリ航空ショーで西側にも公開され、アフリカ、中東、東南アジア諸国など広く採用されている。1989年の東欧革命による自由化で西側製電子機器を搭載したタイプも試作され、一部タイ空軍に採用された。
他にも高性能で安価なため民間にも多数が払い下げられ、アクロバット機としてアメリカなどに多数販売されている。このL−39を使用する民間アクロバットチームではスイスの時計メーカーの「ブライトリング・ジェットチーム」や企業にも属さない「パトリオッツ・ジェットチーム」などが有名。生産は1999年まで続けられその総生産機数は2852機と言われている。現在でも多くの国で現役バリバリのようですね。
キットはKP-kopro。全体にモールドは甘くバリもかなり。パーツの合わせもイマイチというよりイマサン位と言ったほうが良いかも。72では(48も含めて?)他にもう少しましなエデュアルドのキットがありますが、マア頑張ってこのキットを組みましょう?
で、このキット、そんなに昔のキットではないのに脚の収納スペースが開いておらず、閉じた状態です。いろいろ調べてみたのですが、確かに地上のL−39は主脚、前脚とも収納カバーが開いた状態の写真がない! どういう構造なのか分かりませんが、皆、脚だけが出た状態でカバーは閉じているのですヨ。なので結果OKということですね。
さて塗装です。パッケージにはL-39THUNDERBIRDとあり、あたかもアメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」の機体のようですが、これはそうではありません。アメリカの登録番号N602MCの民間機で、USAFに国籍マークなど、どう見てもサンダーバーズなんですが違います。アメリカってこんなことがOKなんですね。因みに同じようなサンダーバーズもどきの民間のL-39はN12045、N2399Xなどもあります。で、このN602MCは2001年1月21日に事故で失われているそうだ。
尚、デカールの密着性は今ひとつでして、平面はソフターを使用すればOKですが、曲面は少ししんどいし、翼端の赤白青のエッジ部分などはカットして塗装したほうが良いかも?
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