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スーパーマリン シーファイアFR Mk.46


アドミラル

イギリス海軍 778スコードロン Ford-England 1946-47

 

 スピットファイアの系譜。その最終型の一歩前のスーパーシーファイアMk.46。折りたたみ翼を持つ本格的なスーパーシーファイアMk.47までの繋ぎ役として、スーパースピットファイアMk.22にスティング・フックを取り付けただけの折りたたみ翼を持たないシーファイア。1945年11月の生産1号機の引渡しから、最後の1機が引き渡された1947年3月までの約一年半でその総数は僅か24機しかなかった。基本はベースのスピットファイアMk.22と同じグリフォン61に5翅プロペラだが、一部はグリフォン85エンジンにロートルの6翅二重反転プロペラを装備し、グリフォン88を装備した最終型Mk.47のベースとなった。
 キットはチェコのアドミラル。ヤフオクでゲットした蓋の箱画と底の塗装図だけがあるボックスのないジャンク品ですが、5翅のプロペラとスティング・フックの無い方向蛇のパーツがあり、5翅プロペラのMk.46とスピットファイアのMk.22と24も作れます。が、デカールは6翅コントラペラのシーファイアMk.46のだけしかありません・・・・。尚、アドミラルからはスピットファイアMk.22が発売されています。ストックしておりますが中は見ていないのでなんともいえませんが、おそらく同じキットのデカール替えかと。
 さて、取説ではまずコクピットから組む指示ですが、いきなり、取説の図と実際のパーツの形状が違うし、取り付け位置も?です。加えて計器盤や背当をソコソコ削らないと機体に上手く収まらん。以下、脚の収納部分のパーツなども結構削らないと翼の上下が合わずに隙間が出来たり、主脚柱が寸足らずのようで丸棒を付け足したり、機体と翼の合わせ部分にかなりの隙間ができパテ埋めしたり、尾輪はどこに取り付けるの? などなど・・・・。加えてバリなどもソコソコありまして、仮組み段階での修正が必要ですね。ということで初心者の方には少々きついキットかな? ただ全体のフォルムはご覧のとおり宜しいのではないでしょうか。
 仕上げのデカールはすこぶる宜しく、ピンセットで掴んでもシナシナとなることは無く、それでいて密着性は申し分ありません。
 と、いうことで1946年から47年にかけて778スコードロン所属でFord-Englandのシーファイアです。778スコードロンが評価試験のため実験部隊であるのは、シーファングが配備されていたことで分かりましが、このFord-Englandが何なのか分かりません! 層流翼にグリフォンで二重反転ペラ、大型の垂直尾翼にバブルキャノピーのMk.46。改良を繰り返す度に少しずつ薄れていったタイプ300の面影は、気化器空気取入口とラジエーターの配置や外側へ引き込む主脚の構造と大型化されはしたものの水平尾翼の平面形に僅かに残るだけですね。

 
 
     
 
     
 
     
 
     
 
   
     
とじる