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三菱A6M3零戦32型


講談社
ファインモールド

日本海軍 第204航空隊 大原亮治二飛曹 昭和18年4〜6月 ラバウル、ブイン 

 
 零戦32型です。21型のエンジンを栄21型に換装。翼端をカットした姿は他の機種に見え、アメリカはZekeではなくHampと言うコードネームをつけた。確かに横からの姿は零戦ですが、上から見ると角ばった主翼は零戦には見えないかも。
 前作と同じシリーズですので、キットのインプレッションなどは285作目や前作のをご覧くださいね。さてこの零戦。灰緑色の上面のみ濃緑色の斑迷彩。日の丸や注意書きなどを避けて現地で塗られた迷彩で、これといった決まったパターンは無かったようです。で、北アフリカに展開したBf109のサンドブラウンにグリーンのドット迷彩のように砂漠に溶け込み、識別しにくくするカモフラージュの意味合いとはことなり、南方のジャングルに展開する地上基地に駐機中、敵の爆撃機から識別しにくくする為のもので「ジャングルの上を飛ぶ」からではなく「ジャングルの中に隠す」為なんだって!
 尚、この機体、アンテナ柱がありません。ドッグファイトを重視した当時のエースたちはお互いの飛行中の意思の疎通は手信号で十分!性能の悪い無線機を降ろして少しでも機体を軽くし、中にコードの入った木製のアンテナ柱をカットして空気抵抗を減らしたらしく、これで速度は10km/hほど速くなったそうだ。
 
 
     
 
     
 
   
 
   
     
とじる