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三菱A6M3零戦32型


ハセガワ

アメリカ陸軍鹵獲機 1942−43年 ライトフィールド

 
 293作めと同じ零戦32型ですが、ハセガワの古い箱なしジャンクキットの22型の翼端をカットしました。キットそのものは287作目の21型と同じですのでインプレッションはそちらをご覧下さい。尚このキット、カウリングなどが別パーツとなっているコンバチのようですが、実際はカウリングの後ろの機首部分の長さが21型と32型、22型とでは違うはずです。が、当時のキットとしてはそこまで細かく検証しなかったようですね。
 さてこの32型。翼端を直線的にカットした為、連合軍はニュータイプゼロと称してコードをZekeではなく新たにHampとした。で、1942年終わりから1943年の初め頃にかけてか? ニューギニアのブナやラエ地区で鹵獲した損傷した数機の32型をオーストラリアに運び、使用可能なパーツを組み合わせほぼ完全な状態で飛行可能な32型一機を作り上げ、オーストラリアで簡単なテスト後アメリカ本土へ運びライト・フィールド(ライト・パターソン空軍基地エリアB)で徹底的な調査が行われた。それがこのEB-201。この時点で栄21型エンジン搭載の零戦の戦闘力などの全てが連合軍の知るところとなり、推力式単排気管で速度アップをした52型をもってしても、その後の戦いは苦難の連続となったわけですね。
 塗装ですが手元にはモノクロの写真しかありませんが、おそらく基本の灰緑色でしょう。で、この灰緑色ですが、この32型を鹵獲したオーストラリアでは「Somewhat similar to our camouflage shade known as 'sky'」と言われたそうだ。ようはイギリス空軍や海軍機の下面に使用された「スカイ」に限りなく近い色とのこと。灰緑色の上から、日の丸を塗りつぶすイメージでスカイを塗ってみましたが、確かに似ている! プロペラは両面黒に塗られ、先端に黄色の注意喚起塗装が施されているようです。垂直尾翼のコードレターはアメリカ陸軍航空隊のそれのようですが、適当な余ったデカールが見つからず「オーストラリアだってイギリス連邦だろう!」と言うことで、RAFのダルレッドのレターを使っちゃいました。カウリングも少し長いような気がしますが、古いキットですので目くじらを立てずに、そのままそのままで。零戦32型、アメリカ陸軍鹵獲機。
 
 
     
 
     
 
   
 
   
     
とじる