ファインモールド
 

GF07

中島キ43−U 一式戦隼U型前期後型(48)

日本陸軍 飛行第64戦隊第3中隊長 檜与平中尉 1943 ビルマ

 
 先日、そんちょのお知り合いで、オーディオに造詣の深いKさんとお会いしました。3人で秋葉原電気街でいい音を堪能した後「軽くいきますかぁ?」という、男3人集まればお決まりのパターン。オーディオだけでなく、いろんな話で盛り上がっちゃいました。その中でなぜかKさんのお母様のお話になりまして、実家は群馬県太田市。といえば飛行機好きな方はピン!とくる、そう、あの隼や疾風を生んだ中島飛行機(現富士重工)の地元。でこのお母さん、小さい頃、隼や中島でも作られた零戦などを見て育ったらしい。そういう土地柄もあるんでしょうが、今でも飛行機大好きお婆ちゃんだそうで、ナナジュウウンサイの時にその群馬県太田から埼玉県所沢の航空ショーへ、一人でお出かけになられたとの事。そんなに飛行機大好きなら、こりゃあ敬意を表して「何かせなぁあかん!」ということで、72ではちょこっと小さいので、この48隼。進呈用に製作です。
 さて、隼といえばやっぱり無塗装に濃緑色の迷彩パターンが一番「らしい」ですよねぇ。ところがぷらもオヤジ/72。いつかは買おうと思ってから既に3〜4年も経過したでしょうかエアブラシ。まだ、持っとりませんのです。ということは綺麗な迷彩のボカシができへんのです。
 ところが、有るもんですねぇ。以前製作した、3式戦飛燕の迷彩パターンをデカールで表現したファインモールドのキット。まさに、その48隼版。同じファインモールドの迷彩パターンをデカールで表現した限定キットなるものをオークションで発見、即入札、落札できました。本来、U型の前期の前型と後型が作れるコンバチですが、迷彩デカールは後型の檜中尉搭乗機です。
 ということで、3機目の48。前作の48コルセアでも触れましたが、このスケールになるとコクピットのディテールなどが細かくなります。おまけにファインモールド。そうなんです、取り説にコクピットの各種計器やレバーなど、細かく塗り分ける指示が懇切丁寧に書かれておりまして、組み立て手順を適当にやると塗り分けが後からでは出来なくなったりして・・・・・・。
 さらに、計器盤のメーターのデカール。同社の72飛燕で触れましたが、ファインモールドのデカールの密着性はすこぶる宜しく、なまじっかソフターを使用するとシナシナ〜となって、にっちもさっちも!ってことに、と書いたことを忘れておったぁ! どうにかこうにか何とかなりましたが、シナシナになってから思い出しました。コクピット機体内側の塗り分けも結構細かく指示がありまして、どうでしょうか?コクピット、エンジン周りなどの塗装をして組み立て、機体左右を貼り合わせるまでの所要時間と、全体の塗装を残してその後の組み立てがひととおり終わるまでの所要時間とが、おんなじ位って印象なんですが・・・・・・・。
 適度なスジ彫りのパネルライン。部分的に僅かにバリや合わせに若干の隙間など出る部分がありますが、ちょこっと修正する位でストレスなく組める良いキットではないでしょうか?
 と、いうことで一通りの塗装とマーキングのデカールを貼ってから最後に迷彩デカール。相変わらず密着性はすこぶる宜しくて、ソフターは要らんですぅ。仕上げにマットを吹いた後、軽〜く部分的に半光沢を吹いてから翼端灯を塗装。最後に若干のウェザリングでどうにか完成。さて、Kさんのお母様は喜んでくれるのでしょうか?
   
   
   
 
とじる