まず、なんつったてコレでやんす。サムシン・エルス。真っ黒に、ほんまに文字だけのデザイン。それまで、ジャズのジャケにこんな完璧なタイポグラフィはなかったんとちゃいますか?
 キャノンボールがリーダーになってるけど、実質マイルスのアルバムっちゅうことは、皆さんのほーがよー知ってらしゃると思うんで、中身には触れんでええですよねぇ。
 で、これって、よー見ると額面上のサイドメン、マイルスからアート・ブレーキーまで、名前と苗字の文字間のスペースが実に上手く斜めに揃ってるんでやんす。たまたま文字数がそうだったかも知らんけど、同じ字数でも微妙に字間を変え、計算しつくしたバランス。これがリード・マイルスの真骨頂? 並みのデザイナーなら考え付かんじゃろー。とにかく、黒のなかの文字列が一つの形になっていて、その他の小さな文字の大きさとそれぞれの位置のバランスがなんとも言えず、イイんでやんすよぉ。
 んで、後年発掘され、12インチシングルで発売されたこの録音の未発表曲アリソンズ・アンクルのジャケ。これを真似たレイアウトなんだけどー。無理やり同じように収めようとしたデザイナーさん。申し訳ないけどバランス悪いし、なーんか違うんだよねー。やっぱ無理よ!

 蛇足だけど、ブルーノートのレコードナンバー。BLPはモノラル。ステレオだとBSTになって頭に8が付くって、皆さんご存知ですよねぇ。たとえばこのディスク。ステレオだとBST81595ってなるんでやんす。このあとご紹介するブルーノート盤。4000番台になるとモノラルはないかもしれんけど、すべてBLPで表現しますんで、悪しからず。
 
タイトル SOMETHIN' ELSE
  
   
リーダー

CANNONBALL ADDERLEY(AS)

   
レーベル BLUE NOTE
   
ナンバー

BLP1595

   
曲 目

A1:AUTUMN LEAVES
A2:LOVE FOR SALE
B1:SOMETHIN' ELSE
B2:ONE FOR DADDY-O
B3:DANCING IN THE DARK

   
プレイヤー CANNONBALL ADDERLEY(AS), MILES DAVIS(TP), HANK JONES(P),SAM JONES(B),
ART BLAKEY(DS)
 
とじる