一発写真の完全モノクロといやあ、真っ先に思いつくジャケの一つでやんしょう。日本的に書くとフライト・トゥ・デンマークでやんしょうが、フライ・トゥ・デンマーク。実際は文字に一部色がついてるでやんすが、そんなことは感じさせず、コペンハーゲン郊外でしょうか、真っ白な雪景色の公園?に一人ぽつんと佇むジョーダン。北欧のキーンと冷えた空気が伝わってきそうな美しいジャケでやんす。その演奏はアメリカと決別した寂しそうな雰囲気も感じられないことはないけど、ホッと安堵の気持ちに溢れたリラックスした内容で、心地よいピアノ・トリオに仕上がっています。チャーリィお気に入りの一枚でもあるんでやんす。 ファンキーが一息ついた60年代半ばから70年代初め。マイルスの電気、コルトレーンのフリー、ハンコックやチック・コリアのフュージョンなどなど、行き場を模索していたジャズ。そんな中で50年代に人気だったジャズメンでも、その波に乗れずに時代に翻弄されるプレイヤーが。このデューク・ジョーダンもそんな一人。タクシー・ドライバー、荷物運搬人などを経て、北欧デンマークへ。10年ほどの長いブランクの後、1973年にスティープルチェイスに録音したのがこのアルバム。ジャズを聞き始めた若い方にも是非聴いて頂きたいアルバムでやんす。 |
|||
タイトル | FLIGHT TO DENMARK | ||
リーダー | DUKE JORDAN(P) | ||
レーベル | STEEPLE CHASE | ||
ナンバー | SCS-1011 | ||
曲 目 |
A1:NO PLOBLEM |
||
プレイヤー |
DUKE JORDAN(P), MADS VINDING(B), ED THIGPEN(DS) |
||
とじる | |||