アクセスカウンター激安10選!推奨ウェブナビ
                                  
【微分動作】

 衝動的行動(思いつき、過剰反応)のこと。
何かムシャクシャして家に帰ると部屋に漫画の本がだらしなく散らかっている。
「またお前だろう!」
と子供を怒鳴るが、冷静になって見ると、昨夜自分が読んでいた本ではないか。
非常に気まずい思いをするが、こんなことはよくある話である。
これは微分的動作のあまりよろしくない例である。この動作は立ち上がりが早く、迫力があるが、全体の状況を十分理解していないため時としてミスを起こすのが特徴であろう。
本来の微分とは「ある時間における変化の割合」である、といってもわからない重症の人は、営業の業績などの折線グラフを思い出してもらえばよい。
変化の割合すなわち傾きを観察すると、将来の予想が可能となる。スピード違反の取締りもこの微分を利用しているし、月にロケットを着陸させられるのもこの微分のおかげである。
この様に、微分動作は間違って使うととんでもないことになるし、正しく使えば非常に役立つという難しい制御動作である。
先だって終わった参議院選挙では、自民党が例の三点セットとかで社会党に大敗した。国民が自民党の政治では駄目だという判断を下したのだろう。
それでは、「現時点の自民党の政治が以前に比べてどうなっているか」という変化率(傾き)で考えた場合、それほど急激な動きがあったのか、という疑問が残る。
これは何も自自党の政治が良いと誉めている訳ではない。逆に、今までの悪政(?)とそう変わっていないのではないか、といいたいのだ。
今回の結果は、オバタリアンの影響が大きいと言われている通り、過剰反応とか、思い付きの行動をとるのは一般的に、男性より女性の方が多いとされている。とするとオバタリアンの人口構成比が増加している(変化の割合)ということは日本の将来は大変暗くなるということだ。
こういったことが分かるのも微分のおかげなのだが、これに対しどういう対策があるのかとなると残念ながら何も見あたらない。
残念ながら、悪魔もオバタリアンには勝てないということだ。

「思いつきで行動するのは愚か者のすることだ。しかしその思いつきを自慢するの  
 はもっと愚かだ」 "ゴルゴ13"より

                           
(1989年10月)