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【フローティング制御】
 
 どっちつかずのこと。
ON−OFF制御は単純明快である。笑っているか、泣いているかどっちかだ。その点このフローティング制御はやっかいだ。最終的には行動を起こすのだが、それまではどっちつかずで、じっと様子を見ている。誠に陰険というかいかがわしい制御方法である。
フローティングとは"漂っている"状態である。即ち、酒を飲みに行くのでもなく、残業するのでもなく、なんとなく会社に残っている、そんな状態である。そんな時、誰かに声をかけられるとすぐ赤ちょうちんに行ってしまう。
話は変わるが、2−6−2の法則というのがある。誰の作かは忘れたが、結構おもしろいものだ。
会社で仕事を、本当にする人は2割、全然役立たず2割、残りの6割はどちらつかず、ということになるそうだ。
従ってその6割はそのときのインプットにより仕事をしたり、しなかったりする。インプットとはこの
場合、上司からのはっぱであるとか会議での発表義務等である。
QCの発表会の前になってあわてて資料を作り出すグループは、フローティング派である可能性が強い。このフローティング派は全体の6割存在するというわけだ。
会議で何か決定しようと思うと、反対派は2割、賛成派は2割、残りの6割はどちらつかずである。
実は、このどっちつかずのフローティング派がくせ者なのだ。
そのときの会議の雰囲気で最終的にはどちらかの強者につくのだが、その結果が思わしくないとき
は、すぐ批判派に転じることが多いから恐い。

この下らないコラムを熱心に読んで下さる方全体の2割、見ずに屑篭に放り込む人2割、あとの6割はそのときの気分次第である、などと考えながら今この文章を書いている。

 形のあるものは斬れる、しかし吹けば飛ぶようなものはなかなか斬れない
                 −白土 三平『忍者武芸帳』より