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【リンケージ】 

こじつけのこと。
湾岸戦争も「ホワイトハウスの悪魔」と「砂漠の悪魔」の世紀の対決と思われたが、以外とあっけない結末となったようだ。
マーケティングの世界でよく使われるランチェスタの法則は戦争における肉弾戦の統計を基本としている。それによると、両軍の戦力のバランスが崩れると、雪崩現象的に勝負がきまる(敗者側の兵の消耗度は自乗で進行する)とされているが、それが実証された感がある。
この戦争の間、TVでは相変わらず間抜けな評論家が戦争批判をぶっていたが、平和ボケとしかいいようがない。「戦争論」で有名なクルゼヴィッツ(プロイセン、現在のドイツ)によると
「戦争とは、他の手段をもってする政治の継続である。自国の意志を軍事力によって他国を圧迫し、結果として自国の政策に従わせる状態を作り出すこと、これが戦争の目的であり、且つ本質である」
と明確に定義している。
これからもあきらかのように、戦争単独を取り上げ論議してもほとんど意味がないのだ。戦争は政治、文化その他と密接な結びつき(リンケージ)があるのだ。やっと「リンケージ」が出てきたが、湾岸戦争で有名になった言葉の一つである。
湾岸戦争でのリンケージ論とはイラクのクエート撤退とパレスチナ問題の同時解決を求めたフセインの苦しいこじつけであった。評論家は知ったかぶってこの言葉を連発していたが、自動制御屋にはおなじみである。バルブリンケージ、ダンパーリンケージなら新入社員でもご存知のはず。バルブリンケージ(Q455C)はモジュトロールモータとバルブを接続する連結器(リンケージ)の意味である。
バルブリンケージの意味がはじめて分かったなどという社員がもしいたら、相当な平和ボケと言わなければならない。
このコラムも毎度こじつけの連発だが、これで、もうバルブリンケージの意味を忘れることはないでしょう。

                           (1991年4月)