【フィードバック制御】

　反省のこと。自動制御装置はほとんどの場合、この"反省"により動作している。室温が設定温度以上になると、それを反省してバルブ等に指令を出し、室温を下げる方向に動作する。
反省は同じ失敗を繰り返さないための薬となるものであるが、厳密に言うと二種類ある。
一つはポジティブフィードバックであり、もう一つはネガティブフィードバックである。
前者がいわゆる反省で、後者は開き直りと呼ばれ、行動の修正にはネガティブフィードバックのみが有効である。反省にはその大小、早遅等が重要な要素として考えられるが、早ければよいというものでもない。
早くなりがちな制御系では次の話が参考となろう。
もう何年も前だが、ヤクルトスワローズを初優勝に導いたマニエルと広岡監督との不仲は有名だった。シーズン終了後のマニエルの発言「広岡さんも考えていたほど悪い人ではないよ。優秀な監督さ」。
この数週間後、彼は近鉄にトレードされたのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（1987年7月）