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【ファジィ理論】

 今回は予定を変えて、最近注目を集めているファジィ理論について。
続々、新しいものが流行するので、悪魔にとっても住みにくい世の中になったものだ。
辞書を引くと「FUZZY」とは綿毛が毛ばだった、ふわふわな、ぼんやりした、などと出ている。
人間の主観的なあいまいさを扱うところから「ファジィ理論」と名付けたものと思われる。
我々は2極化した言葉を非常に好む。
「明暗」「大小」「賛否」「老若男女」等、書き出せばきりがない。
コンピュータもその代表選手で、0と1(イエスかノー)の世界である。
しかし、例えば「若い」と一言で言っても25歳は果たして若いのか。人によってとらえ方が違うので明確に定義できないのだ。新人類から見れば、25歳でも「おじん」になってしまう。従って25歳の人が「若い」という集合に属す度合を"1"(属す)か"0"(属さない)ではなく0.7のような[0.1]区間の実数値で表す。
これがファジィ理論の根本部分である。
こう書いてくるともっともらしいが、よく考えれば当たり前のような気もする。
「男・女」といっても、どっちつかずの怪しいのが結構いるではないか...     
この理論によるファジィコンピュータを使えば、多少いい加減な入力を与えても、何とか動いてくれることが実証されている。
さて、そこで頭に浮かぶのが西洋人が日本人を非難する、例のオリエンタルスマイルのことだ。
文化人類学的(?)に言って、西洋人が日本人のあいまいな笑いに我慢できないのは当然であろう。
しかし、このような「あいまいさ」を重視する理論が登場すると、「あいまいさ」を当然とする日本人、どこかの社員にとっては将来は、まさにバラ色と言える(?)

 『あいまいな友達より、はっきりとした敵になれ』
                   (ユダヤの格言)
   
                             (1988年1月)