これはあるウェブサイト「JOKE
AVENUE」(http://yellow.ribbon.to/~joke/joketop.html) で見つけたものである。 作者は不明。しかし、いかにも「悪魔の辞典」風で面白い。
アメリカの理想として掲げるものは、キリスト教社会であり民主主義国家である。 そして、自分たちの「理想」を迷惑にも他国に押しつけてくる。
アラブ世界という現実にキリスト教世界という理想を押しつけるのである。
「現実がある限りたどりつけない」。 その通りである。
今は流行らないが、かっては「世界連邦」すなわち、世界を一つの国にしようという運動が
あった。 (ずいぶん乱暴な書き方だが)
これは確かに一つの理想的形であるかもしれない。
「エスペラント語」すなわち世界共通語の活動もやはり一つの理想であるが、やはりこれも
無理がある。
そのその昔、ノアの洪水の後、人間は皆同じ言葉を話していたという。
人間が「技術」を手に入れ、天まで届くバベルの塔を建てようとする企てが神の知るところ
となり、言葉をそれぞれの言葉を設定した。人間の放漫さを神が許さなかったのである。
その幾多の言葉を「英語」という共通語で統一しようというアングロ・サクソンの陰謀は、
神と悪魔から罪を受けるであろう。
ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一された際に、あれだけ世界中が喜んだのだが、
現実はどうだったか。
旧ソビエト連邦が崩壊し、冷戦が終結して世界平和にとっては「理想的」な情況になった
はず。
こういったことを考え直せば、この「理想」というものがいかに怪しげなものかが明確になる。
もっとも、ソビエト連邦そのものが、社会主義という「理想郷」を目指した偉大なる実験の
失敗によるものであるし、それを壊したのがペレストロイカという理想主義をかざしたゴルビ
ーだというのも皮肉な話である。
「酒はイカン」といって取り締まりを行ったかってのアメリカ。
これと同じことをゴルビーが実施した。
その結果は・・・
例えば、「悪人」などこの世にいないのが理想とあなたは思うであろう。
ところが、
「悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、
善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。」
というようなことになるのである。
「理想主義者とはバラの香りをかいで、この花をスープにしたら 世界一美味しいスープが出来ると勘違いする人間のことである。
ーH・L・メンケン(1880-1956:米:編集者、随筆家)
「理想的な人間像とは?」 「イギリス人のように料理がうまく、フランス人のように外国人を尊敬し、 ドイツ人のようにユーモアにたけ、スペイン人のように働き者で、イタリア 人のように自制心に優れ、アメリカ人のように外国語が得意で、中国人の ように高い給料をもらい、日本人のように個性豊かで、ロシア人のように 酒を控えめに飲む人のことです」 ーロシア小咄集「独裁者たちへ!!」名越建郎訳
ついでに(おまけです)、「アメリカ人のように外国語が得意」に関して・・・
「Q.二カ国語を話せる人を何と呼ぶか A.バイリンガル Q.三カ国語を話せる人を何と呼ぶか A.トリリンガル Q.では一国語しか話せない人を何と呼ぶか A.・・・・・・・アメリカ人

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