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『深佐隆英牧師の家庭集会』
2018年のメッセージ
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5月家庭集会「天地創造と科学」 創世記第一章

説教者 深佐 隆英 名誉牧師
2018年5月

 前回は神様の天地創造について現代の科学が神様の創造に近づいたことを述べました。それはビックバンによって宇宙創造の仕組みが科学者によって説明されました。しかし、現代人の多くの人は、天地創造を非科学的だと決め付け聖書全体にも関心を示していません。実に残念です。確かに創造の現場を見た人はおりません。証拠がないから歴史的にも認められないとするのです。しかし、創世記一章には、神様の業を十二、順序よく並べ完成されていると述べられています。

 @ 初めに神は天地を創造された(1節)
 A 地は混沌であって、闇が深淵の面にあった。(2節)
 B 神の霊が水の面を動いて{抱き守って}いた.(2節)
 C 神は言われた『光あれ。』神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。(3節〜5節)
 D 神は言われた。『水の中に大空あれ。水と水を分けよ。』神は大空を造り、大空の下と大空の上に水を分けさせられた。(6節〜7節) 
 E 神は言われた。『天の下の水は一つ所に集まれ(9節)
 F 乾いた所が現れよ』そのようになった。(9節) 
 G 神は言われた。『地は草を生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ果樹を、芽生えさせよ。』(11節) 
 H 『天の大空に光る物があって、昼と夜とを区別せよ、季節のしるしの為日や年  のしるしとなれ』と神は言われた。(14節〜19節)
 I 神は言われた。『生き物は種類にしたがって水の中に群がれ。鳥は地の上、大空の面を飛べ(21節)
 J 神は言われた『地は、その種類にしたがって、生き物、家畜や、はうもの、その種類にしたがって野の獣それぞれ生み出せ』神はそれぞれの地の獣、それぞれの家畜それぞれの地にはうものを造られた。(24節)
 K 神は言われた。『我々{三位一体の神}にかたどり、我々に似せて、人を造り、これらの生き物を支配させよう』神はご自分にかたどって人を創造された。(28節〜31節)

 現代の諸科学が発達した時代でも、まだ創世記の天地創造を神話的なものと解釈している人が多い事は残念な事です。この1章について順を追って説明すれば聖書の記事が非科学的でないことが分かります。

 地層学、考古学、物理学、科学などを総合してみると、既に人間が見ていなかった宇宙創造の証明が次々と発見報告されています。事実を偏見なく見なければなりません。聖書は神様のみ言葉とその御旨を、聖霊が示されるように記されたものです。聖書は科学書の教科書ではありませんが、それらの内容とはかけ離れていません。

 私は学問について表面をなぜただけですが、納得できないものは分かるまで徹底的に追及してその上で信じてきました。イエス様の直弟子トマスは、他の11弟子が復活の主イエス様にお会いしたと告げられた時、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、私は決して信じない」と(ヨハネ20章24節〜29節)に弟子達に語り。復活のイエス様が彼の前に現れなさった時の主との会話が述べられています。私はトマス以上に見なければ納得できなければ、信じる事の出来ない人間でした。

 戦時中、トンネル陣地から出て戦車爆雷攻撃の出口の蛸壺の位置を部下と決めていた時、谷間から超低空で二つ胴のP38が機関砲を撃ちながら飛んできました。私の周りは砂煙でしたが私は死角にいたので助かりました。が、トンネル陣地の入り口が分かりません。部下が入り口から身を乗り出して「分隊長こちらです」と叫んでいたので飛び込んで次の敵戦闘機にやられないで済みました。

 その後ポケット聖書を読んでいて今までは納得できなかった。ガラテヤ書2章20節『我キリストと共に十字架につけられたり。最早われ生くるにあらず。キリスト我が内にありて生くるなり。今われ肉体に在りて生くるは、我を愛してわがために己が身を捨て給いし神の御子を信ずるに由りて生くるなり』私は主の復活が信じられました。その後は聖書のみ言葉を素直に受け入れられるようになり自分自身驚いています。私はあの機銃掃射でキリストと共に死んで生き返ったのです。創世記1章を理屈抜きでも今は信じられます。

 

4月家庭集会「天地創造」 創世記第一章1節〜第二章3節

説教者 深佐 隆英 名誉牧師
2018年4月

 ガリレオ ガリレイ(1564〜1642)はイタリアの天文学者・物理学者・近代科学の父といわれました。彼はコペルニクスの地動説を是認した為、天動説が聖書の教えであり神が教えられた真理であるとしていたローマ法王庁の宗教裁判に付されました。その彼が創世記に地動説が述べられたとすると、当時の人々はそれを否定してその後に述べられている素晴らしい神の言葉を読まなかったでしょうと語っています。聖書の様な古典を読むときに心得ていなければならないのは、書かれた時代の科学知識・環境などを理解していて現在の考えで読むとよく分かります。そうでなければ昔物語は神話として誤解されます。

 創世記1章1節「初めに、神は天と地とを創造された」3月に亡くなった英国の物理学者、スティーブン・ホーキング博士は初期宇宙の研究において、彼の結論は「ビックバン宇宙論」と符号しています。宇宙が138億年前に超高温・高密度の特異点の状態から爆発的に始まった。「神による創造の瞬間があったはずだ」としました。ガリレオを宗教裁判に付したローマ・カトリックも彼の考えを歓迎したと言う。

 ビックバンの直後、様々な素粒子が飛び回っていた。17種類の素粒子の一つヒックス素粒子が宇宙に満ちた状態になり、飛び回る質量のない素粒子を捕らえ原子核が出来、それから質量を持った原子・分子が出来、星や銀河が出来た。ヒックス素粒子がなかったとすると、あらゆるものが光速で飛んでしまい宇宙は存在していないのです。その故でしょうか欧米の天文学者の一部の人はヒックス素粒子を「神の手」「神の素粒子」と呼んでいます。

 無の中から特異点が出現したとは、創世記1章1節「はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、闇が淵の表にあり、神の霊が水の表を覆っていた」から始まり、六日の創造・進化の業はビックバン宇宙論に呼応するものです。

 先にも申し上げた事ですが、歴史上の出来事や人物像を理解する為にはその時代の科学・思想・宗教等をわきまえて現在の目で見なければ、見違えてしまいます。私は特に旧約聖書を読むときには時代背景を大事にしております。そのようにすれば聖書を非科学的などとは言わず、むしろ科学を擁護するものと見ることが出来ます。
私はベートーベンが第九の作曲をする時、の歌詞を用いたその心を理解できます。創造主をはるか彼方に見るとき、シラーの「歓喜によす」による独唱と合唱で喜びにがあふれてくるその気持ちをあらわしたのです。私は年末いつも第九交響曲を聞きながら新年を迎えます。第四楽章テーマがピアニシモから徐々に高まったところで独唱が始まり、フォルテシモの瞬間合唱が気持ちよく始まり、心が歓喜に包まれ、感謝の気持ちが湧き上がって来ます。私はその時天地創造の偉大さを改めて感じます。

 


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