インターネットで「菊池教中」を検索していたら上野記念館のホームページがヒットした。
「第20回 上野記念館 特別企画展 −凛然たる南画、復古大和絵の典雅−靄高ニ隆古展」
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高久靄 |
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開催期間は5月20日から7月22日までで、日曜祝日が休館日。ワンチャンスのタイミングで急遽訪問することにした。 上野記念館は宇都宮学園(以前甲子園の球宴で栃木県代表となって活躍した)は、県内でも作新学園と並ぶ私立の学園で、現在は文星学園である学校法人宇都宮学園の創立者上野安紹(やすのり)先生の威徳を偲んで設立されたという。上野先生は近世美術が専門であったということで、郷土ゆかりの作家や美術資料を中心に数多く収蔵している。 今回の企画展は栃木県出身の南画の大家である高久靄高フ作品を中心に、その養子隆古、渡辺崋山、椿椿山、谷文晁、池大雅などの作品を展示している。そして、高久靄高資金的に支えた豪商佐野屋の大橋淡雅と菊池教中の書画を第2展示室に集めて展示している。 作品リストより 第二展示室 豪商佐野屋の人たち 23.大橋淡雅・菊池教中ほか 墨戯 紙本水墨淡彩 133.7×58.8 24.大橋淡雅 煎茶湯法 絹本墨書 98.8×33.6 25.大橋淡雅 東照宮君御遺訓 紙本墨書 94.0×27.3 26.高久隆古・大橋訥庵 老子像 画賛 紙本着色 90.2×27.9 27.大橋訥庵 墨竹画賛 紙本水墨 123.1×29.8 28.菊池教中 山水図 紙本墨書 98.8×33.6 29.菊池教中 山水図 紙本水墨淡彩 29.0×35.0 30.菊池教中 山水図 紙本水墨淡彩 143.0×39.0 |
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教中の墨蹟を求めて豊田市の古橋懐古館まで長旅をしたが、今回宇都宮を訪ねて、これだけ多くの作品を一堂に集めた展覧会を目にして驚かざるをえなかった。そして、記念館の学芸員の小林さんより、最近大橋家の13代当主がこの記念館を訪れたとのことを伺い、長い時代を隔てて期せずして縁者の足跡を発見したことに再度びっくりした。なんとか連絡をとってみたいと思う。高久靄香E隆古の墓は谷中天龍院(菊池家墓所がある)にある。 |
探訪記番外編
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宇都宮市内の繁華街からすぐのところにある。宇都宮の宮はこの神社のことを指し、地名の由来となっているらしい。正式には「ふたあらやまじんじゃ」と呼ぶということだ。「ふたあら」とは言うまでもなく「補陀洛」信仰で南海にあるといわれる浄土を信仰の対象とする。一番有名なものが、栃木県にある日光宮で、「日光」→「にこう」→「ニ荒(にこう)」、また遠くは梵語「Potalaka」(ポータラカ)の音に由来している。西方浄土の聖地を目指して僧侶が単独海へ乗り出したという歴史がある。和歌山県の熊野那智山、高知県の室戸岬や足摺岬、九州の有明海など、上に霊峰を戴いて水平に連なる滄海が補陀洛山に擬せられ、補陀洛渡海の出帆基地となった。 |
下野国一ノ宮 式内社 ニ荒山神社 |
宇都宮餃子
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いつの頃から有名になったのか?宇都宮といえば「きんとん饅頭」と思っていたら、最近では「餃子」が名物らしい。なにしろ餃子の消費量が日本一ということで、平成2年ころから餃子の街つくりが始まったとのことである。 せっかくなので、長崎屋の地下にある「来らっせ」という餃子専門店に行ってみた。宇都宮餃子会というのがあって、この加盟店がそれぞれ自慢の餃子をこの店に提供している。「みんみん」「宇都宮餃子館」「幸楽」「悟空」「正嗣」など、有名餃子店の餃子がこの店で味わえる。日替わりで6種類くらいの餃子を出す。一皿6枚くらいで値段も300円くらいとリーズナブルである。早速焼き餃子4種とスープ餃子を注文する。これだけ餃子をいただいたのは初めてで満腹感もさることながら、いろんな餃子の味には堪能できた。 |
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