オータキ
 
0147 

フジミ
空技廠 "蒼天”

日本海軍 回天空輸用水上輸送機 1945
アエロ
 
 前作の「回天」。素人考えかもしれませんが、その特殊性から、どう考えても操舵性は悪そうだし、航行距離だってそんなに長くはない訳で、実戦でもイ号潜水艦に繋留され、作戦海域付近で発射というか発進というかしたらしい。しかし実際はその手前で発見され母艦もろとも撃沈されたり、故障などで実際に発射された回天は極少数だったようだ。そこで、この回天を作戦海域近くまで海面上を低空で空輸して海上に着水、「回天」を切り離したらどうじゃ! という発想から生まれたのがこの回天空輸用大型水上輸送機「蒼天」。終戦間際の昭和20年7月。空技廠が、既存の機体を大型化したり、いろいろ部品を寄せ集め突貫工事で製作したといわれている。似て非なる非対称の胴体を高翼の中央翼と尾翼で繋ぎ、低翼と見間違いそうな左右の張り出し部分の間に回天を懸架。空気抵抗を少しでも減らすために大型のフロートは引き込み式で胴体下に半密着するらしい。エンジン周りは紫電改を流用。両機体先端、両翼および中央翼にレイアウトされた五発の「誉」のパワーは強力で、当時の粗悪な燃料でも、回天を懸架した状態で海面上572km/hを記録したといわれている。しかし、潜水艦よりははるかに高速だけど、所詮輸送機。仮に実戦参加しても、終戦間際、護衛戦闘機が付けられるかも分からない状況では、作戦海域手前で撃墜されちゃったでしょうね。
 なんちゃってと、ぷらもオヤジ/72。実際に考えられていたかもしれないアイデアと思っておりますが、やっぱり無理でしょうねぇ。
 キットは48のジャンクでオータキの飛燕とフジミのムスタングの合体。ジャンク再生12と13機めで12作目となるんでしょうかぁ? フロートはソードフィッシュ用フロートセットなるコンバージョンキットでこれも48。エンジンは72でハセガワの紫電改。銃座は同じくハセガワのB−17から流用。その他はスクラッチしていまーす。回天の懸架装置。構想では、飛行中の回天は中央両下翼間に密着することにしてあり、伸縮できるようにしたところまではなかなかグッドでしたが、チョコット加工を間違えてしまいまして、そこまで縮みません。着水時の想定は予定通り海面まで下がるようには出来たんですがねぇ。
 ということで、これまでの製作記録はこちら。で、回天輸送機「蒼天」完成です。回天が空を飛ぶーぅ!!。こんなフィクションいかがでしょうかぁ?
   
   
   
   
   
とじる