◇世界に俺がいるからテロが起こるのではない。テロが起こるから、俺が存在するのだ。 

アメリカのCIAなどから「テロリスト」と呼ばれる、ゴルゴ13のお言葉(第378話)。

ブッシュがテロリスト(の親分)と呼んだビン・ラディンはどうなっただろうか。
2003年3月のイラク戦争からすでに4年たつが、なんと米軍はいまだにアルカ
イダと戦い続けているだ。

このページを書いているのは、2007年1月15日だが、イラクのフセイン元大
統領とその家族、元部下など数人がお粗末な裁判が終わったと殆ど同時にイ
ラクで処刑された。

高山正之・帝京大教授(変見自在・週刊新潮 06.12)の言葉を要約しよう。

アラブ世界では、女性は全く世の中に出られない。顔も目だけしか人目に
見せられないし職にも就けない。
学校では女の生徒は女性教師からでないと授業は受けられない。
だが、元々女性教師が存在しないのだから、結果的には教育を受ける機会が
ないということになる。
それ以外の差別(セクハラなどと言っている文明国がいいのかどうかは別として)
の数々はキリがない。
従って、アラブ世界では人口の約5割が世の中に出られない=十分役に立っていない。
ということになる。
これに反対したのがサダムフセイン元大統領。
女性を世に出して、国の活性化を図り半ば成功したのである。

この政策に終始反対したのが、イスラム原理主義者であるシーア派の連中である。
彼らは何度もフセインの暗殺を謀り、逆に徹底的に弾圧された。
要は殺すか殺されるかという世界である。

アメリカが乗り出してきた戦争のお陰で、発言力を得たシーア派の連中にとってこんな
好都合なことはない。
単純に言って、「報復」である。

まさに高山先生のお説のとおりである。

アメリカはこの処刑を延期するよう求めていた,という。
それが真実であるのならば、アメリカの威信はどうなったのか。
イラクのマリキ首相は今やアメリカよりもシーア派の連中の方が怖いということになる。
アメリカも舐められたものである。

最初から、ボタンがまともにかけられない状態でスタートしたイラク戦争のこれが終末
なのか。
まだまだ、地獄は続くのではなかろうか。

ブッシュはイラク戦争での失敗を認めたにもかかわらず、2万人の米軍増派を決定した。

以下、船橋洋一氏(世界ブリーフィング・週刊朝日 07.1.26)から要約である。

ブッシュの戦争の目的は戦争開始から4年後の今も依然、不透明である。
ボブ・ドール元上院議員(共和党)は
「いったい誰が味方で、誰が敵なのかがわからない」ことがこの戦争の最大の問題である、
と述べたことがある。
国民に対するブッシュの演説でも、誰が敵なのか良くわからなかった。
あるところではアルカイダといい、別のところではスンニーの武装勢力だといい、さらに別の
ところではテロリズムだと言っている。
まさに泥沼である。
ブッシュが言うように「イラクの失敗は米国にとっての災害になるだろう」。
しかし、「ブッシュが行った戦争そのものが災害なのである。それはブッシュ自身がつくった
災害である」とニューヨークタイムズ紙(11日付)は社説で批判した。


アメリカ国民もメディアもやっと目をさましたということか。
日本人はいったい何時になったら目が覚めるのか・・・・・・


 「テロが起こるから、私が存在するのではない。
 世界に私がいるからテロが起こるのだ」
        ージョージ・ブッシュ米大統領(?)

「悪魔
(ブッシュ)が昨日ここに来た。
 まだ硫黄の臭いがしている」
   ーベネズエラのチェベス大統領

「リベラル派は弱者とか障害者を大切に扱っている。
 それなら、ブッシュ大統領をもっと尊敬すべきだ。
 彼は、知的障害にもかかわらず大統領になったのだから」
   ーアンコールター(米国女性超保守コラムニスト)
 

*2007年1月現在、米軍の死者が3000人を越えたこともブッシュ批判の一要素
となっているが、イラク人の死者はとてもそんなものではない。
ボランティアグループが主宰しているホームページ「Iraq Body Count」によると、
5万人以上の民間人が死亡している。これはある程度公式数字をもとにしているので、
実際にはこの倍以上の数字になると想像される。 







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