ホルスト・ガイヤー博士(独精神薄弱者の権威)のことわざ。
悪魔の一番好きなものだ。
「少ししか読まぬものは少し衒学くさく 多く読むものはそれだけより衒学くさくなる。
両者ともども不愉快なものである」
-三浦 梅園
「衒学」とは自分の知識をひけらかすことをいう。
即ち、ちょっと本を読んだり、たまに勉強したりすると自分が偉くなったと錯覚し、本の知識を自分が作り出した理論の如く蕩々と話す手合いが多い。本物の馬鹿はそんなことをしないからむしろ遙かにマシなのである。
「三浦梅園」は江戸中期の哲学者、経済学者、自然科学者、医学者という日本版レオナルド・ダビンチ。しかも諸侯からの招聘をすべてことわり、生涯、生まれ故郷の大分県東国安岐町(現在)で、医業の傍ら塾を開いたという大変な碩学の言葉だけに重みがある。
ホルスト・ガイヤー氏は「馬鹿について(創元社)」という本をモノにしている。主題のことわざはその本の中のお言葉である。
その本の紹介として彼は
「人間は鈍重とい実り豊かな膝に抱かれて、永遠に変わらぬ夢を見続け
ているのであり、そのお陰で初めて生きて行こうという気になれるので
ある」と厳しいことも書いている。
「愚者と賢者はともに害がない.半分の愚者と半分の賢者だけがいちば
ん危険である」
ーゲーテ
「学問のある馬鹿は無知な馬鹿よりももっと馬鹿だ」
ー モリエール
「完全に愚かな者より,半分愚かな者のほうが愚かだ」
ーユダヤのことわざ
そのとおり!
しかし、悪魔はご幼少の頃より父親から
「この世には3種類の人間がいる
利口・利口
利口・バカ
バカ・バカ
このなかでどうしようもないのが利口・バカだ」
と教わっていたので、この程度の格言ではあまり感激しないのだが・・・・

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