◇ 恐怖には、恐怖に対する恐怖というものしかない

「幸福論」で有名なアランの言葉である。

「人間は物事自体によってでなくそれに関して抱いている考えによって,苦しめられている」
ということのようだ。

西洋のことわざに
「Care kills a cat」というのがある。
「心配、苦労は猫を殺す」とでも訳すのだろうが、これでは何のことかわららない。西洋では、猫は九つ命を持っているとされている。その猫でも気苦労があると死んでしまう。ましてや人間は・・・
というのがこのことわざの意味である。

恐怖のことわざを以下に列記しておく

「危険に対する恐怖は,危険そのものよりも恐ろしい」
                ー不明

「我々には恐れ以外に何も恐れるものはない」
                ー ルーズベルト

「病気が人間を殺すのではない.妄想が人間を食い殺すのだ」
                ー松原泰道。

「死そのものよりも,死についての想像の方がはるかに我々を恐怖せ
 しむる」
                ー 亀井勝一郎

「恐怖と勇気がどんなに近くに共存しているかは,敵に向かって突進す
 る者がいちばんよく知っているであろう」
                ー モルゲンシュテルン

「恐怖は常に無知から発生する」
                ーエマーソン

「死の恐怖は死よりも恐ろしい」
                ーバートン 『憂鬱の解剖』

「死の恐怖は解決されない生の矛盾の意識にすぎない。 死の恐怖を味
 わうことは,その人がまだ生きてしなければなら ない仕事をしていない
 からだ」
                ートルストイ 『人生論』

「私がこれまで思い悩んだことのうち、98パーセントは取り越し苦労だった」
               ーマーク・ツウェイン


「恐怖はものすごく恐い」
               ー悪魔





アクセスカウンター