◇ 真実とはなにか? ばれないウソのことである。

この言葉も作者不詳である。もしかしたら悪魔かも知れない。

真実など実はないのである。真理すらないのだから。
ただし、ある前提条件を設定することにより、「真実」になりうる可能性があるということであろう。
つまり、「私にとって」、とか「女性にとって」、「あの時代」、「会社では」、「お前のせいで」、「縄文時代なら」、「宇宙では」といったような案配である。

アインシュタインの相対性理論ですら絶対ではない。
「世の人は『科学的真実』などといったりするが経験科学に『真実』などない。『暫定的結論』があるだけである」
と養老孟子氏が申している。この意味は
「本当のところはワカランが、この理論(例えば、相対性理論)をつかえば色々の事象をかなりきちんと説明出来る、そして矛盾もない。だから今のところこいつを正しいとしておこう」
ということである。


科学的なことすらそうなのだから、それ以外の世界で「真実はなにか」、「真実を求める」などとあまり力まないほうがよろしい。


「この世に事実などない。あるのは解釈だけだ」
       ーニーチェ

「真実はこの世の中で一番面白い冗談である」
       ーバーナー・ドショウ

「大きな嘘の中には、人をして真実と信じせしめるなにものかがある」
       ーヒトラー

人生は真実を探求すること、そして、世に真実はない」
        
-中国の諺-

「社交の秘訣は,真実を語らないということではない.真実を語ることによってさえも,相手を怒らせないようにすることの技術である」
       ー萩原朔太郎

「真実とは苦い薬である.
 人はそれをのもうと決心するよりも むしろ病気のままでいる」
       ーアウグストフォンコフェウ゛エ    

「嘘を口にしてはならない.しかし,真実の中にも口にしてはなら ぬものがある」
        ーユダヤのことわざ

「真理というものがないというのなら、それが真理なのだ。
 だから、真理というものは常に存在するわけでである」
      ーアンドリュー・ヴァックス 「ハード・キャンディ」より

「真実を語るときに嘘をつく人もいるが、私は嘘をつきながら真実を語る」
   ーマーク・トエイン

「小説はものごとを真実以上に真実らしく伝える手段だ」
   (ヘミングウェイ)
「ちがう、真実はあくまでも真実だ。小説はありったけの
 嘘を真実に見せかけているにすぎませんよ」
   (ジョセフ・ルーカス)
   ー ダン・シモンズ著 「諜報指揮官ヘミングウェイ」より

「芸術とは私たちに真実を悟らせてくれる嘘である」
   ーピカソ

「政治家はウソを語り 
 作家はウソで真実を語る」
   ー米映画 「V For Vendetta」より 

そして
「三つの真実よりも一つの美しいウソを」
       ーラブレエ






アクセスカウンター
 [カウンター]
悪魔のことわざ
 
真実