イスラエル建国前、ユダヤ人地下組織「イングル」の幹部アキバの言葉である。
さらに、こんな言葉も残している。
「テロや暴力や死は国を誕生させるための助産婦だ。
妥協では流産する」
イヤハヤ強烈ですね。
世界の国旗を調べてみると、色で言うと「赤」が目立つ。
日本の国旗も赤色部分が、これは太陽。
スペイン、エジプトのものが典型例だが、この赤は
「革命によって流された血」をあらわすのだ。
1948にユダヤ人国家「イスラエル」が建国された。
その前後、そして現在も流血が続いている。
「栄光への脱出」というアメリカ映画は建国直前のお話しです。
原題は「Exodus」。(脱出という意味)
旧約聖書のなかの「出エジプト記」のギリシャ語表題である。
エジプトで奴隷として抑圧されていたユダヤ人をモーゼが約束の地、カナンへと
導いていくというのがその内容である。
映画はその名前をいただいた。
元々、ハリウッド映画はユダヤ系移民が作り上げたと言っても過言ではない。
MGM、ユニバーサル、パラマウント、ワーナーブラザース等々のスタジオは全てユダヤ系移民
が設立したものなのだ。
「それから数十年、ハリウッドはアラブのイメージを頻繁に、残酷そして野蛮人と描写してきた。イスラエルを支持し、侵略的なシオニストの国に強く反対するアラブ・イスラムに反対する姿勢を明らかに打ち出した。ハリウッド映画は、アラブ対イスラエル紛争に関するひとつのジャンルを作った。この精神に則り、50年にわたって数多くの「正義/悪者」の映画を作ってきた。簡単に言えば、英雄的で正義のイスラエル・ユダヤが反逆的で野蛮なアラブをやっつけるものだ。1960年代だけでも少なくとも10本のハリウッドの大作が作られた」。
ーアブドゥラ・ムハンマド・シンディ「アラブと西欧:その功罪」
(http://blogs.yahoo.co.jp/huniusami/20978312.html)
50年から60年代に制作されたユダヤ関連のハリウッド大作というのは「天地創造」、「十戒」、「ベンハー」、「クレオパトラ」そして「栄光への脱出」などがある。
映画「栄光への脱出」の主人公アリ(ポールニューマン)は地下組織「ハガナ」の指導者である。
表題の作者(?)アキバはアリの叔父にあたる。
制作・監督はオートー・プレミンジャー、主演ポールニューマンもユダヤ系である。
まさに、ユダヤのユダヤによるユダヤのための映画といえる。
それにしても、キリスト誕生のころから続いている流血も2000年を優に越える。
ガザ地区などの紛争も、イスラエル建国により土地を追われたパレスチナ人にとってみれば当たり前の感覚かもしれない。
そして、イスラエル人も。
そう考えると♪白地に赤く 日の丸染めて ああ美しい日本の旗よ・・
などと歌っているお国はなんと平和なことよ。
(毎日新聞 「銀幕有情」2009.6.8 を参考にした)
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